★ダイネーゼ エアバッグ係争に関してアルパインスターズに反論
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バイク用レザースーツ、ジャケットに装着されているエアバッグの特許に関して、アルパインスターズとダイネーゼが激しく争っていますが、来年中には法廷で決着が出るのでしょうか?MotoGPもレギュレーションでエアバッグ装備のレザースーツが必須化になるような話もありますし、どちらかが特許の侵害をしていると認められてしまったとしたら、今後のセールス等に関する影響も甚大だと思われます。
約2週間前にアルパインスターズとダイネーゼがエアバッグの技術に関して法廷闘争を繰り広げたというニュースをお伝えした。このレポートによって2つの企業からプレスリリースが発表された。最初はアルパインスターズからのプレスリリースで、イタリアでの訴訟はエアバッグの素材に関するものだと立場を明確にした。アルパインスターズはまた我々のレポートに対する修正として、ドイツ市場ではまだ法的処置が取られていないと発表した。
ダイネーゼも今回の出来事に関して立場を明確にし、ドイツでの法的処置はミュンヘンの裁判所にいおいて確かに行われているとし、ダイネーゼはイタリアで法的処置を再開するとした。ダイネーゼからの発表内容については下記のとおり。最初から述べているとおり、この訴訟の結果はバイク業界に非常に大きなインパクトをもたらすことになる。まだ決着は付きそうにないため引き続き注目されたい。
アルパインスターズに対するダイネーゼよりの訴訟文面
イタリア ヴィチェンツァ2015年12月29日 アルパインスターズの”特許への挑戦に関する申し立て”について明確にするため、ダイネーゼは次の通り回答します。「ドイツでダイネーゼは販売店に直接連絡を取り、アルパインスターズのテックエアーストリートシステムの販売中止に関する要求を行いました。しかしながらアルパインスターズに対しての法的処置は行われていません。」この内容についての事実はこうです。
2015年10月にミュンヘンの裁判所は2つの自主的な予備的差止命令をドイツのアルパインスターズの販売店に出しました。それによるとアルパインスターズのテックエアーシステムはダイネーゼの2つの欧州での特許を侵害しているというものでした。ダイネーゼはまたドイツでの法廷の話の前にアルパインスターズがダイネーゼの特許内容を侵害していることに関しての賠償、ダイネーゼの商業活動を妨害していることに関して別の訴訟を起こしています。
さらに付け加えて、ダイネーゼは次の内容を明らかにします。
- ダイネーゼはアルパインスターズから販売差し止め(排除命令)を受け取っておりません。
- ダイネーゼはイタリアでの法廷の前にアルパインスターズに対してダイネーゼの特許の侵害に対する賠償に関する訴訟を起こしており、アルパインスターズがイタリアにおいてテックエアーシステムによってダイネーゼの商業活動を妨害していることに関する予備的差止命令に関する訴訟を起こしています。
- ダイネーゼの特許は欧州特許庁から長い証人プロセスを得て発行されており、正式に登録されているものです。
現時点でダイネーゼは今回の訴訟に関して、適切な場所で話し合うことなくこれ以上のコメントはしません。このダイナミックなスポーツにおいて重篤な怪我をする可能性がある人々に安全を届け守っていく事が、リノ・ダイネーゼがダイネーゼを1972年に創業以来のダイネーゼの使命です。その最初の日からダイネーゼはスポーツの安全性に関する革新者であり脊椎プロテクターをモーターサイクル、スキー、マウンテンバイク、乗馬に取り入れ、D-air エアバッグシステムもまた1995年に着想したものであります。
- ダイネーゼは26もの特許をD-airの技術に関して所有しています。そして初の革新的なモーターサイクル用エアバッグプロテクションのプラットフォームを作り上げるために、調査、研究、開発、製造、マーケティングなどに多額の資金を投資してきました。D-airシステムはレーストラック、公道走行のための技術です。
- 2015年、レーストラック用途の為のD-airはD-air Armorが他のブランドのモーターサイクル用衣料メーカーと統合されたオープンプラットフォームとなったことで、多くのライダー達がダイネーゼのD-airシステムが提供する先進的な安全性を手にすることが出来るようになりました。
- D-airプラットフォームは自動車業界で使用されているエアバッグシステムと同様に、革新的なスキー用エアバッグシステムのD-air Skiの仕組みを進化させるためにも使用されてきました。
BY JENSEN BEELER
Dainese Responds to Alpinestars Regarding Airbag Lawsuit