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★MotoGPライダー評価2015「5位イアンノーネ/6位スミス/7位ドヴィヅィオーソ/8位クラッチロー」

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エメットさんの2015年のライダー評価、5位〜8位です。今年はイアンノーネ選手の成長が一番大きかったかもしれません。シーズンが進んでバイクの羽根が増えるごとに強さを増していったような気が。。というのは冗談ですが、特にフィリップアイランドでMotoGPの複数回チャンピオン獲得のトップライダー相手に一歩も引かないライディングは実に見事でした。

★MotoGPライダー評価2015「5位イアンノーネ/6位スミス/7位ドヴィヅィオーソ/8位クラッチロー」

パート3では2015年シーズンのランキング5位〜8位のライダーを振り返る。パート1ではモヴィスターヤマハの両選手に、パート2ではレプソルホンダのライダーにそれぞれ注目したが、その後ろのライダー達も実に注目に値する。アンドレア・イアンノーネは今シーズン大きく成長し、こちらも大きく変貌したブラッドリー・スミス、チームメイトほどはGP15の恩恵を得られなかったアンドレア・ドヴィヅィオーソ、そして自分の想像よりもRC213Vが手強いバイクであったであろうカル・クラッチローだ。

リマインダー:我々は各選手がその能力に対して同程度かそれを超えていたかで10点満点をつけている。例年のようにチャンピオンシップの順位に従って評価している。

 

アンドレア・イアンノーネ Ducati

5位:188ポイント/スコア9

”クレイジージョー”皆が彼をそう呼ぶ。これは2015年のイアンノーネには少し似合わないあだ名だった。どちらかと言えば今年は彼が落ち着いて、計算して走ることが出来ることがわかったシーズンだった。彼のニックネームは彼の生まれつきの手放しの楽観的な動きから来たものだ。それは彼の驚異的な才能から来るもので、彼はそれを良く良く引き出していたが、それを引き出さない時、彼は転倒していた。

 

2015年バージョンの”マニアックジョー”はまるで違った。彼は落ち着いて走行し、そこから大きな収穫を得た。その違いは昨年との転倒数の違いに見て取れる。2014年彼は4戦で転倒したが、2015年の転倒は僅かに1回。最終戦のヴァレンシアのみだ。もう少しで負けそうな時であっても、彼の狂気は計算されたものだった。

彼のアプローチの仕方の変更によるチャレンジは大きく報われた。彼は今シーズンを5位で終え、ダニ・ペドロサが3戦を怪我で欠場したとは言え、彼にさほど離されていない。彼はまた表彰台を3度獲得し、彼自身初となるMotoGPのポールポジションを獲得した。なお、彼はシーズンのほとんどヘレスの後のムジェロテストで負ったを肩の怪我と共に過ごした。

 

おそらくこの怪我による少しの痛みと身体的な弱さがイアンノーネに彼のライディングに注意を払わせることになり、100.5%のところを99.5%の力で走行させる事に繋がったのだろう。これはイアンノーネにとってフロントに近い位置で走行させることを可能とし、表彰台獲得の可能性があるライダーとなる可能性と頻度を高めた。フィリップアイランドでは彼は彼の可能性を示した。マルク・マルケス、ホルヘ・ロレンゾ、ヴァレンティーノ・ロッシとレースの中で競り合った。また彼はロッシとマルケスを素晴らしい正確さで抜き去り、今シーズンのベストのオーバーテイクと言える可能性があるオーバーテイクを披露した。そして彼のメンターとも言えるロッシを最終ラップで倒し3位を獲得した。

 

イアンノーネはチームメイトのドヴィヅィオーソよりもGP15にバイクが変わったことでメリットを受けたと言える。ドヴィヅィオーソはハードブレーキングに頼りがちなライダーで、これはGP15の弱点でもあった。イアンノーネはバイクのコーナリング性能を活かし、コーナリングスピードの高さがそれを可能とした。2015年に関してイアンノーネはドヴィヅィオーソを凌駕していたと言え、Ducatiに彼自身がファクトリーチームに移籍したのは正しかったと証明するかのようであった。

 

イアンノーネは同じような軌道を2016年も描くだろう。今のところイアンノーネはミシュランタイヤについてはフロントのフィーリングの不足について、これといって苦言を呈していない。また彼は新しいエレクトロニクスでも上手くやっているようでもある。彼は2015年に大きく成長し、それによってMotoGPのエリート候補になった。来年彼がこのエリートとなっているか、そうでないかが明らかになる。

 

ブラッドリー・スミス/モンスターテック3ヤマハ

6位:181ポイント スコア9
アプローチの変化について話をすると、ブラッドリー・スミスはその筆頭だ。2014年〜2015年にかけての冬で2つの出来事が起きた。まずスミスは彼のメンターであるランディー・マモラからのアドバイスを取り入れ、ガレージの中で10秒数えるということを学んだ。そして話す前に考えるということを学んだ。2つ目に彼はモトクロスの練習中に怪我をし、セパンテストにやってきた時タイムを出したり、レースシュミレーションが出来る状態ではなかった。テストを進める中で彼と彼のクルー達は何がベストかを探るために、ありとあらゆるセットアップを試した。

 

この2つの変化がスミスを大きく成長させた。ベースセットアップに非常に時間を使ったことは、彼良いセットアップを作るために拠り所となる物事を知っているということを意味した。アプローチに関しての変化は彼と彼のチームがユニットとしてゴールに向けて上手く働くことになった。スミスとチームのコミュニケーションは、彼のアプローチがより建設的になったことからよりクリアになり、チームのモチベーションも向上した。これがスミスにとって好循環となり、モンスターテック3の彼のチームが彼に信頼を置き、彼自身も自信をつけた。そしてこれによって彼も結果を容易に得られるようになった。

 

結果が出れば自信が育ち、彼はなお育っている。スミスはファンがなぜスミスではなく、ポル・エスパロガロがファクトリーヤマハとの契約を持っているのかではなく、エルヴェ・ポンシャラルが何故彼に仕事を与えているのかという質問をした時にはライダーであることを止める。彼の結果は契約更新の大きな助けとなった。そしてスミスはヤマハからエスパロガロと同じ装備を使えるという保証を得る。

 

スミスにとってシーズンのハイライトはミサノだろう。ピットボードを見逃したことでスミスは雨が降り出した後もスリックタイヤで走行することになった。雨は後半には穏やかになったが、スミスはトラックが乾くまで走るというギャンブルをし、彼のギャンブルの見返りとして2位を得た。

 

彼の表彰台で幸運が果たした役割は大きいが、彼のその他のレースも良い内容だった。スミスは今年イアンノーネを追って過ごす事が多かった。ほとんどの場合においてイアンノーネの後ろで完走していた。スミスの問題はM1のジオメトリーの限界だ。彼のバイクは2014年型のファクトリーバイクにマイナーアップデートを加えたもので、それ以上の事は彼らには調整が出来なかった。2016年に2015年型のファクトリーバイクを使用出来るということはスミスにとって大きな助けとなるだろう。表彰台を獲得出来るという事を証明しているバイクで、表彰台をかけて争えるようになるだろう。そして、そこでスミスのアプローチへの変化が本当の意味で試されるだろう。

 

アンドレア・ドヴィヅィオーソ/Ducati

7位:162ポイント/スコア7
2014年の結果から彼は期待されていた。ポールポジション、表彰台など、彼はGP14.2で素晴らしい結果を記録していた。我々は彼はGP15を得て、さらに表彰台、勝利をするものと思っていた。しかしそうは行かなかった。彼は2回目のセパンテストでGP15を走らせ非常に喜んでいた。彼がGP14.2でしていたようにコーナリングした際、GP15はターン1の内側のダート側まで曲がったのだ。長年彼がライディングしてきたアンダーステアという課題は消えて無くなっていたのだ。

 

開幕戦でドヴィヅィオーソはポールポジションからスタートし、最終ラップにロッシに抜かれるまで優勝の可能性を考えられていた。2戦目となるオースティンでは昨年圧倒的な強さを誇ったマルク・マルケスを抑えていた。しかしそれ以降彼のシーズンは下降線をたどる。バイクのハンドリングの自在さは彼の強みでもあったブレーキングでの不安定さに繋がった。彼はその問題についての解決は難しいと悟り、DucatiもGP15を多方面から性能を上げざるを得なかった為に、ブレーキングスタビリティは最優先事項とはならなかった。

 

最初の3戦で2位につけた後、ドヴィヅィオーソは苦しんだ。技術的な問題が彼を襲い、自信の不足、そしてDucati自体もチームメイトのイアンノーネの方向に向いていた。(皮肉にも同様の事が彼のチームメイトであるカル・クラッチローに2014年に起きた)そして彼は前半の状態から回復することが出来なかった。前半戦彼は脅威になり得たが、後半戦の彼は冴えなかった。

 

多くの若い才能が伸びる中、ドヴィヅィオーソは2016年に大きなチャレンジを迎える。彼はシーズン開幕の次週に30歳を迎える。そしてそこには数多くの代わりとなるライダーが控えているのだ。テストの中でドヴィヅィオーソはミシュランタイヤと新しいエレクトロニクスに満足していなかった。彼にとってやるべき作業は多い。


カル・クラッチロー/LCRホンダ

8位:125ポイント/スコア7
カル・クラッチローの過去2シーズンを表す言葉があるとしたら、それは古いクリシェで、願う時に何を願うか気をつけなければならない。というものだ。彼の2014年のDucatiへの移籍は非常に良い結果を残していた中で契約満了の1年前に行われたものだった。そして彼がホンダのバイクに乗った時、彼はそのバイクを乗るために必要な努力の多さに驚いたものだ。「これは自分がライディングしてきた中でも最もフィジカル的に多くを必要とするバイクです。」というのが彼の最初のRC213Vへの感想だった。彼の考えはシーズン終了後も変わっていない。「他のブランドのバイクよりも30%余計に頑張らないと駄目ですね。」と彼は語る。

 

彼が直面した難しさ(リヤグリップの不足、攻撃的過ぎるエンジン、ウイリーしやすい車体)が2015年シーズンを彼にとってルーキー以来となる厳しいシーズンとした。多くの転倒、平凡な結果が残された。良いポイントを獲得した瞬間もあった。アルゼンチンでの表彰台は彼に変わってファクトリーDucatiに加入したアンドレア・イアンノーネを負かした。しかしその他のシーズンはほとんど厳しいレースとなった。

 

彼の名誉のために述べておくと、彼はけして諦めず、彼自身も彼のスタイルを急激に変えざるを得なかった。ブレーキングは常にクラッチローのウィークポイントであったが、RC213Vの唯一得意な部分でもあった。彼に適応する以外の道はなく、彼はそこに集中していった。2015年の終わりには彼はより安定した結果を得られるようになり、彼が以前は獲得出来ていたような順位を獲得出来るようになってきた。

 

彼とファクトリーホンダの間のギャップは彼が指摘し続けていることであり、これはブラッドリー・スミスとファクトリーヤマハとの差に近い。クラッチローはドヴィヅィオーソと同様に若いライダーではない。彼は楽に乗れるホンダのバイクを望んでいるが、今のところのテストでは、その攻撃性が若干違う方向ではあるようだが、2016年型のRC213Vもまた2015年型と同様に攻撃的なバイクのようだ。 ホンダはDucatiやヤマハに比べて問題解決のリソースがあるものの新しいエレクトロニクスには苦戦している。クラッチローはHRCを信じざるを得まい。そして来年のバイクがもう少し乗りやすいバイクであることに望みを掛けるしかない。彼は過去に良いバイクであれば成功出来るということを証明しているが、彼はその方法を2016年に見つけなければならない。

https://motomatters.com/analysis/2015/12/24/rating_the_riders_2015_part_2_5th_to_8th.html

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