★AD Koncept Ducatiパニガーレカフェレーサーコンセプト

今年のEICMAは確かに各社ともにスクランブラーの出展が多かったですね。日本でも今後トレンドになるのかは不明ですが、カフェレーサーとスーパーバイクという組み合わせは正直微妙かなと。「軽く流して楽しく、気合の入った走行も安全に楽しい」というのがカフェレーサーのありがちな姿かなと思いますが、スーパーバイクベースだと気楽に楽しめないですもんね。。

思うに2016年は「古めかしの中の美しさ」（※post-authenticという原文ですが、中々ニュアンスが合う言葉がないので意訳です。）というムーブメントが始まる瞬間だと言える。2015年のEICMAはカフェレーサー、スクランブラーという種のバイクが溢れ、メーカーがこの流れに乗って儲けようとしている事が伝わってきた。

今やDeus ex Machinaが身売りをし、ホンダのCB350も残されていない。業界は次の動きを起こそうとしているところだが、まだ最後の最後というところまでは来ていない。

Ducati1199パニガーレはカフェレーサーを作るのには最適なドナーとは言えない。しかし好奇心をそそる素材であることは間違いない。AD KONCEPTはこうしたアイディアを温め、Dcuatiのスーパークアドロをパワーソースとし、フレームレスであるこのバイクでのカフェレーサーをコンセプトモデルとして生み出した。これは非常に興味深いバイクであるが、スーパーバイクを素材としているわけなので、エキゾーストやラジエーターの配管が目立つ。このバイクはKrax Motoが作り上げたPierobonのフレームを使用したパニガーレベースのストリートファイターと比べるのも面白いだろう。

★AD Koncept Ducatiパニガーレカフェレーサーコンセプト