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★ホンダV4スーパーバイクにまつわる噂話

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ホンダの次期スーパーバイクがどのようなものになるのかは未知数ですが、確かに研究開発の時間を考えると今の段階で内容が固まっていないと2017年には売れないでしょうね。V4のホモロゲモデルと直列4気筒の2本立てを期待してはしまいますが。。
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過去十年ほどホンダからホンダのMotoGPの経験を活かしたV4レイアウトのスーパーバイクが登場すると予想してきた。ホンダから登場したRC213V-Sはこの予想に一番近いと言えるものだったが、$184,000もの価格は予想を超えていた。

そしてまた2017年モデル登場の時期に合わせてV4のスーパーバイクが登場するのではないかという噂がある。またこれは直列4気筒のCBR1000RRに関しても同様である。今までの噂話は古臭いものだったが、今回の噂話はMCNからのもので噂にはある程度の証拠があるものの、事実を追っていくとホンダの計画は確かなものとは言えない。

 
我々がわかっているのは、ホンダのCBR1000RRが2017年モデル登場の年におそらく登場するだろうという事。そしてその車両はトラクションコントロール、その他の電子制御パッケージを搭載し、さらなる馬力を発生するだろうという事だ。これらの情報はあまりにも明らかな事だ。もちろんホンダがバイクを正常進化をさせるのであればということだが。
 
しかしMCNの情報というのはホンダがV4プロジェクトと名付けたもう1つのスポーツバイクを検討しているというものだ。これは新型のRVF1000Rとなるのかも知れないし、RC213V-Sのスペックを落としたバージョンかも知れない。(ちなみにRC213V-SはRCV1000Rのスペックを落としたバージョンで、RCV1000RはRC213Vのスペックを落としたバージョンと言える。)MCNはホンダのR&Dのトップである鈴木哲夫氏の言葉を紹介している。
 

ホンダ 2輪研究開発部門 鈴木哲夫氏

「我々には3つの選択肢があります。ファイヤーブレードの新型を出す、RVF1000を造る、そして低価格版のRC213V-Sです。どの可能性についても同時進行で真剣に検討していますが、市販までいくのは1つか2つのアイディアでしょうね。」
 
知ってのとおりホンダのスーパーバイクの将来は非常に不確かなものだ。しかし、このニュースには注目すべき点がいくつかある。まず、ホンダが消費者の為に直列4気筒のスーパーバイクを止めるかもしれないという事。2つめとしてはホンダがストリート重視、レース向けの2通りのアプローチを考えているという事。
 
1つめの話は日本のスーパーバイクの中で、直列4気筒以外の新たな選択肢が増えるという意味では面白い。2つめは非常に面白いと言え、ヤマハがR1でとった手法に近い。ヤマハはストリート向けにYZF-R1Sを、サーキット向けにYZF-R1Mを、通常のYZF-R1はその中間と言った用途で用意したというところだろう。
 
ホンダはストリート用のブランドとしてCBRを残したいとしている。これはつまり、ホンダによりサーキット走行に特化したバイクをRVFという名称でWSBKの参戦用として作るという余地を与える。ホンダは歴史的にこうした戦略を取ってきた。つまりマニア垂涎のRC-30、RC-45などだ。2輪を愛するマニアにとっては嬉しい話だろう。
 
しかし2つの面でこの話がぶち壊しになると言える内容がある。まず、スポーツバイクの市場は終わっていると考えているのがホンダであり、だからこそ彼らは9年間も同じバイクを売り続けているのだ。そのためホンダが新型のCBR1000RRだけでなく、V4エンジンのRVFが売れると考えるというのは妙な話だ。
 
しかし奇妙な事は起きるものだ。北極グマが3輪車に乗るように。(※サーカスでという事でしょうね。)ただ理論的に考えてもこれはおかしく、ホンダは我々が覚えている限り同様の事を言い続けている。
 
より問題なのが新型の開発には時間がかかるということだ。大体の場合、新型の開発には3〜5年はかかるものだ。もしホンダが2015年の現時点で未だに2017年モデルについて明確な方針がないのだとしたら、新型モデルがこのような短期間で開発されるというのは信じがたい話だ。もちろんホンダには次期スーパーバイクをどうするかを考えるのに十分過ぎる時間があっただろう。2輪業界の中で9年間というのは実に長い時間だ。
 
別の可能性としてはRC213V-Sで、このバイクからの派生モデルであればMotoGPの中で磨かれたRC213Vの技術もあることで、時間はさほどかからないだろう。

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疑問としては、市場がまた別のRC213V-Sのようなモデルを欲しているか?というところだろう。その答えはnoであるように思えるが、RC213V-Sを購入した中ですぐにこのバイクを売っているのは僅かに1%だ。
 
「これがこの先どうなるか楽しみだ。」というのはフォックス・モルダーの決まり文句だが、私は彼の言葉を信じたい。(※Xファイルの主人公)