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★MotoGP2015ヴァレンシアGP 決勝プレスカンファレンス全文翻訳 後半

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ようやく最終戦ヴァレンシアの決勝プレスカンファレンス後半の翻訳が終わりました。ロレンゾ選手は自身の勝利が改めて正当なものだと語り(※まぁ当たり前ですが。。)ロッシ選手の意見を牽制しているように思えます。辻さんは長年MotoGPの足元を支えたブリヂストンへの感謝を述べ、リン・ジャービスも今回の騒動に関する中立的な意見を述べていますが、彼の「ジン・トニックLove発言」が全てを持って行っています。(笑)狙ってやったとしたらかなりの役者ですね。。

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ニック・ハリス

「それでは右手にモータースポーツ統括マネージャーの辻幸一さん、そして左手にリン・ジャービス、真ん中にホルヘ・ロレンゾを迎えてお送りします。何とアップダウンの激しいシーズンだったことでしょうか。そして素晴らしい最終戦でした。」

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ホルヘ・ロレンゾ

「レースの週、そして最終戦も含めてこれ以上ないほどドラマチックな展開だったと思います。最終戦も両者にとって感情的で難しい状況でのレースでした。17戦の中で数か所以外はチャンピオンシップをリードすることが出来ませんでした。ミサノではポイントが並んだ瞬間がありましたが、最後になってこうやって3度目のMotoGPチャンピオン、キャリアでは5度目の世界タイトルを獲得出来ました。」

 

「とても感動的ですし、誇らしく嬉しいですね。チームと今回のタイトルを実現してくれた人達と一緒に祝いたいですね。辻さん、それからリン・ジャービスなどと一緒にね。2015年に関しては自分たちのバイクが一番素晴らしかったでしょう。このチームの一員であるということを誇らしく思います。」

(※管理人注 ロレンゾ選手が語る辻さん以外の日本人の名前が聞き取りづらく、恐らく古屋さんだと思われますが、ちょっと不明です。)

 

ニック・ハリス

「最初の3戦は非常に困難な展開でしたね。あの状況を考えると信じられないですよね。」 

ホルヘ・ロレンゾ

「そうですね。序盤3戦はポテンシャルはあるのに表彰台が獲得出来ない展開が続きました。カタールではヘルメット、オースティンでは体調、アルゼンチンではタイヤの問題に苦しみました。ですから表彰台に立てずに29ポイントのリードを築かれてしまいました。ヘレスではようやく良いフィーリングが見つかり3戦連続して勝利する事が出来ました。表彰台は獲得が出来ましたが、調子が悪い時もあったり、練習走行では良い調子なのに決勝では結果が出ない展開もありました。特に雨の時はそうで、ミサノでは転倒してしまいましたしね。その後も問題を解決出来ずにまたポイントを失ってしまいました。そうして後半の3、4戦で幸運にもポイントを回復する事が出来ました。多くのドラマがありましたが最終的にチャンピオンシップは自分達の手中に収まり、これに関してはとても誇らしく嬉しく感じていますね。」

 

ニック・ハリス

「5度目の世界タイトルですが、今回の最後2周が最もタフだったのではないでしょうか?」

ホルヘ・ロレンゾ

「とてもタフなチャンピオンシップですし、今までの自分の人生の中で最もタフなレースだったと言えるでしょうね。グリッド、スタート、バイクなど多くのプレッシャーがあり、とても長いレースだったというのもありますね。マルケスは序盤は0.5秒から0.6秒ほど後ろにいてさらに詰めてきたり、ダニもレース後半に追い上げてきたり、ホンダは強いとわかっていたんですよ。リヤタイヤの状況も酷かったですし、その状態のバイクで最高の走りを続けるというのは本当に大変でした。ただ自分はそれを成し遂げましたし、それに見合うだけの勝利でした。英語では何というのかわかりませんが、スペイン語では◯◯◯(※管理人スペイン語出来ないので聞き取れず。。)と言うんだけど。。」

記者

「5度のMotoGPチャンピオンですか?」

ホルヘ・ロレンゾ

「うーん、もう少し違う言い方をしたかったんだけど、こうしてチャンピオンになることが出来て、最も大事な事はこのチャンピオンシップが重要だったということで、ヴァレンティーノは自分よりも年上だけどケイシーは自分と同じくらいの年でマルケスは若いわけです。この3人と同時に戦ったことはありませんが、思うに21世紀はベストと言えるライダーが揃っている展開だと思うんです。ですからその中でチャンピオンを獲得出来るというのは本当に自分にとって重要なことで、ヴァレンティーノなら同じ事が言えますが、マルケスは同じ事は言えないわけですよ。ケイシーは既に引退してますからね。」

 

ニック・ハリス

「ホルヘありがとうございます。また後で話を伺います。それではリン・ジャービス。ヤマハにとって最高のシーズンでしたね。最後の数週間はとても厳しい状態だったとは思いますが。」

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リン・ジャービス

「全体的に我々にとって素晴らしい年でした。トータルで11勝しましたし、シーズン開幕から最後までずっとチャンピオンシップをリードしてきました。ヴァレンティーノが開幕戦からいきなりリードを獲得しましたから。ホルヘも今シーズンは4連勝し、その後はずっとチャンピオンシップで我々がフロントでリードしてきました。60周年記念の年に素晴らしい結果だったと思います。辻から昨日聞いたのですが、ヤマハのボスから60周年に3冠(「ライダー」「コンストラクター」「チーム」での優勝)を達成するのが至上命題だというオーダーがあったということで、最後の10日間はとてもタフでした。1冠だけでも簡単ではないのですが、2冠となるとなおさらで、3冠ともなるとさらに大変ですから、今こうしてここに居ることが出来るというのはとても嬉しいですね。そしてホルヘにも3度目のMotoGPタイトル獲得おめでとうと言いたいですね。」

 

ニック・ハリス

「辻さん、ホルヘがあなたがたの作り上げたバイクに本当に感激しているということですが、ヴァレンティーノ、ホルヘの成功を導いたと言えますね。」

辻さん

「正直なところ、ヤマハだけではなく我々も嬉しいですね。それに世界中のファンも同様だと思います。世界中のファンに対してモータースポーツ、そしてMotoGPの素晴らしさを伝えることが出来たと思います。いかにこれが素晴らしいスポーツで、いかにこれが素晴らしいイベントであるかをね。今回ホルヘがチャンピオンを獲得したことに対して非常に嬉しく思っています。同時に我々は2人のライダーを最大限同じコンディションでレースが出来るようにサポートをしてきました。それにブリヂストンにもMotoGPをサポートしてくれた事に関する感謝を述べたいと思います。我々が2人のライダーを同様に扱ってきたとお話しましたが、それでも十分に大変なのに彼らは全てのライダーを同様に扱ってくれました。その努力たるや並ならぬものがあったと思います。ですから改めてブリヂストンには感謝を述べたいと思います。

 

ニック・ハリス

「ありがとうございます。それではまずは英語の質問からお願いします。」

 

Q

「ホルヘ、個人的にあなたはチャンピオンに相応しいと思いますが。。」

ホルヘ・ロレンゾ(※質問にかぶせて)

「ありがとう、本当に嬉しいよ。でも?」

Q

「シーズン最後のレースに関してはマルケスの行動に関して多くの話がありました。未だにこうした話は続いているわけですが。。」

ホルヘ・ロレンゾ

「分かってくれている人は、自分のライダーとしての価値を理解してくれていると思いますし、チャンピオンとしての素晴らしさを理解してくれていますし、自分が成し遂げた事に対して嬉しく思ってくれているはずです。もちろんヴァレンティーノをサポートしている人達なんかは今回の結果は嬉しくないでしょう。総合的に最も優れていたライダーがチャンピオンに相応しい。これが自分の考えです。 」

 

Q

「2010年あなたは初めてタイトルを獲得しましたが、その時は多くのリードがある状態でした。2012年はそこまでではありませんでしたがチャンピオンシップをリードしていました。今年はほとんど追う展開が多かったわけですが、今シーズンで難しかった部分というのはどのような所でしょうか?」

ホルヘ・ロレンゾ

「今シーズンの難しさという部分で言うと、結果を出す時に最高の状況にいないとわかった時で、例えばカタールのように優勝出来そうだったのに最終的に勝てなかったりだとか、3連続でレースの決勝で雨が降ったりだとか、優勝できるペースだと思っていたのに2位で終わった時だとですね。雨でのヴァレンティーノのポテンシャルもわかっていたし、チャンピオンシップで勝つためには失ったポイントをどこかで回復しないといけないという事だとか、大変でしたね。ただ、最終的には勝てると信じていました。バイクが金曜から日曜まで完璧な調子であった事がほとんどで、ヤマハにもそうですが、自分のチームにも感謝したいですね。特にラモーンとダビデには感謝したいです。彼らは毎日凄い時間をバイクを良くするために使ってくれましたからね。最後にはこうして成し遂げる事が出来て、自分たちがチャンピオンに相応しいと思っていますし。それが一番重要なことですよね。自分たちのベストが尽くせたことに誇りを持っていますし、それを祝いたいと思います。

 

Q

「ダニが調子を取り戻すまでの残り10周なんですが、マルケスからのプレッシャーは相当なものだったと思います。ロッシが4位にいるとわかって。。」

ホルヘ・ロレンゾ

「いやボードを見ていないので、ロッシが何位かはわかりませんでしたね。ただ彼が転倒することは考えられないので4位にいるんだろうと仮定して走っていました。ただマルクとダニが後ろにいるとわかっていました。リヤの右側のタイヤの問題が酷かったんですが、彼らもフロントに問題を抱えていたようで、最終的にはイコールコンディションだったんだと思います。問題によってペースは32秒後半になってしまいましたが、とにかくプッシュし続けました。そうしないとマルクかダニがアタックしてくると思っていましたからね。」

 

Q

「マルケスに抜かれて1位を渡して、リスクを犯さずに完走するという考えはありましたか?」

ホルヘ・ロレンゾ

「いやいや。自分が思い描いていた最高の戦略は、最後までひたすらライディングに集中して走り続けること。先程も話したように完走するまで残り何周かわかっていなかったんです。ですから完走した瞬間にも残り3、4周あると思っていました。というのもサーキットのボードを見ている余裕がなかったですからね。ですから最後にチェッカーが振られているのを見た時は本当に嬉しかったんです。」

 

Q

「ヴァレンティーノがオーストラリアから言っていることに関しては同意しますか?」

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辻さん

「確かにあれは激しいバトルだったと思います。そしてレースの結果を尊重しますし、あれは素晴らしいレースの一つだったと思っています。」

 

Q

「今日のメンタルコントロールは完璧だったと思います。2008年と2009年にソフォロジー(※日本語でいうところの哲学みたいなもののようです。)と呼ばれるものを始めたと話していましたが、未だにこうした勉強を続けているのですか?」

ホルヘ・ロレンゾ

「2009年の時に前のマネージャーがこうした知識を持っていて、ソフォロジーというのはメディテーション(瞑想)みたいなもので、2009年は呼吸で自分をいかにコントロール出来るかというクラスを作っていたんですが、今はやめています。ただ不安になるとやるようにしていて、今日は何度もやる必要がありましたね。というのも今日の緊張感とプレッシャーは本当に大きくてね。不安になっている時は多くのエネルギーを捨ててしまっているので、今日はこうした手法を使って、深く呼吸してということをしていました。」 

 

Q

「あなたのお父さんから聞いたのですが、いくつか彼があなたに教えたものとしてイスラエルコンバット(※護身術)があるようなのですが、それがどのように役立っているのでしょうか?」

ホルヘ・ロレンゾ

「父が?」

Q

「あなたが若かった時に、手法の一つとして教えたものの中にイスラエルコンバットの影響を受けたものがあると話しておられましたが、知っていました?」

 

ホルヘ・ロレンゾ

「父がそんなことを?今までそんな事を話してくれなかったね(笑)確かに2010年にそうしたものの一部をやったことはあります。トラックの外でそうした経験を積むことはオーバーテイクの際によりアグレッシブになれるかもしれませんからね。それに誰かに襲われた時にも役に立つかもしれませんよね。人生において学んでいくということは非常に重要で、新しい学びは新しい何かを与えてくれますから。」

 

Q

「リンに質問ですが、これほど大人数のメンバーで、ある特定のライダーの勝利をそれぞれ願う人々が集まったチームを、同等に扱い、静かに落ち着いて、友好的な雰囲気の中でまとめ上げていくということの大変さを伺いたいのですが。」

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リン・ジャービス

「冗談でもあり本気であるんですが、それは私がイタリア人でもスペイン人でも無いからなんでしょうね。2人を同等に扱う場合、中立的な立場にいることが非常に重要で、私がどちらかの人間だった場合、スペイン人だからどちらを優遇して、イタリア人だからどちらを優遇してと言われますからね。それに私もこの世界で良いことも悪いことも含めて多くの経験を積んでいますから。そしてストレスが多い状況の中でも落ち着いていられるという事も助けになったと思います。私はメディテーションはやっていないけど、ジントニックが大好きでね。(笑)(※会場爆笑)これは一日の終りに非常に効きますね。パニックにならずに解決策を見つけようと努力することですが、問題や解決策はそれぞれ当事者によって異なるものです。ですから解決策を探すというのはとても重要なことなんです。」

 

Q

「ホルヘ、今年一番のミスは何でしょうか?2つ目の質問としてはヴァレンティーノとこういったことがあって、来年に関して何か話をしましたか?(※チーム内の序列などに関して)」

ホルヘ・ロレンゾ

「今年一番のミスはミサノのレースですね。ミスは2つあって、ボードでピットに戻れと4回5回チームが指示をくれたのに自分は従わなかったんです。2つ目はタイヤが暖まるまで忍耐強く待つ事が出来なかったという事です。失ったリードを取り戻そうと焦っていて、コンディションが悪い中タイヤが暖まる前に速いペースで走ろうとしてしまいました。このレースを完走していれば、ヴァレンシアをポイントをリードした状態で迎えることが出来たと思います。この転倒は今回のチャンピオンシップの結果には影響しませんでしたが、そうなる事もあり得た訳ですからね。もっと大きなドラマがあった可能性もありますね。」

「木曜にも話したとおり、ヤマハにはいつも守ってもらっており、サポートしてもらっていると2008年に移籍した時から感じます。ヴァレンティーノがヤマハでのメインライダーであったときからね。常に最高のバイクを用意してくれています。もちろん意見が一致しない時もありましたが、自分の夢、ゴールというのはヤマハで引退することです。ですからこれを実現するための努力は惜しみません。」

 

Q

「辻さんに質問ですが、ヴァレンティーノは今日のマルケスはフェアな走りをしていなかったと話しているんですが、どう思われますか?」

辻さん

「テレビで見ていた限りはそう思いませんね。技術的な部分で自分が思っていたのはヤマハのバイクは加速が良いなということでした。そうだろホルヘ?」

ホルヘ・ロレンゾ

「テレビを見ていないからわからないけど、外側で見ていて速いのなら速かったんじゃないかな?」

辻さん

「自分は単純にレースの結果を尊重したいと思います。非常に接戦だったわけですけど、最終的にホルヘがチャンピオンを獲得したという事ですね。」

 

Q

「ここ数週間で起きたことはモーターサイクルレーシングにおいて、そしてあなたにとっても残念な事でした。こうした事なしに優勝したかったと思いますか?」

ホルヘ・ロレンゾ

「それはもちろんそうですね。セパンの後にヴァレンティーノとマルケスの間に起きた事から、こうした話が本当ではないという証拠を探さねばならなくなったりだとかしましたから。ただ、こうした事は自分のパフォーマンスを低下させる要因にはならなかったですし、自分のチャンピオンシップ優勝の誇りを損なうものではありません。

 

Q

「自分はイタリア人ですが、誰のファンでもありません。それにレースの後でマルケスとダニがベストを尽くしていなかったという事は言えないと思っています。ただ、ホルヘは2人はスペイン人だから自分を抜かなかったのかもしれないというような事を話していましたが、どう思われますか?」

リン・ジャービス

「私はその話を聞いていませんね。それに、もうこういった話は十分だと思います。今日はホルヘのチャンピオン獲得とヤマハのチャンピオン獲得を話すために集まっているわけです。ですから今はそうした噂話よりも今このスポーツに集中したいと思います。ヴァレンティーノにとっては、ずっとチャンピオンシップをリードしてきて、最後の最後で5ポイント差で敗れたのはタフだったとは思います。ですからヤマハとしては2人の素晴らしいライダーがいるという事は素晴らしい事なんですが、最後にはどちらか1人しかチャンピオンにはなれないわけですから、その点は残念な事だと思います。1人が勝利しても、もう1人は常にハッピーではないわけですからね。時計の針を戻すことは出来ませんし、これからの未来について集中する事につきますね。

 

Q

「ただそれでも、マルクの行動を疑うことはありませんか?」

リン・ジャービス

「マルケスとダニ、ホルへの説明を聞きました。それに関しては個人的な判断はしません。私はレースを見た後この場に来ているわけですから結果を見て分析する時間はありませんでしたし、彼らが話した事に関してわざわざ反論する理由もありません。」

 

Q

「3人に質問ですが、時々チャンピオンシップというのは勝つことよりも維持することのほうが難しいと言われますがどう思われますか?そして来シーズンに関してはどのような事を望みますか?」

ホルヘ・ロレンゾ

「来年は多くのバトルがあると思います。ヤマハ、ホンダ、Ducatiがそれぞれのライダーに最高のバイクを提供するためにね。それにMotoGPは世界で最高のライダーが集まっているわけですし、最もレベルが高いクラスなわけですから、再びチャンピオンを獲得するのは難しいと思います。今までは自分はそれが出来ませんでした。ですから今回の勝利をチームと家族と友人と楽しみたいと思います。将来的にもう一度タイトルが穫れるかはわかりませんからね。マルクのように若くてアグレッシブで野心的なライバルがいますから、簡単な戦いでは無いでしょう。今年は彼が何度も転倒したのはラッキーだったと言えます。彼が転倒していなければ、間違いなくワールドタイトル争いに加わってきたでしょうからね。最近はDucatiもパフォーマンスを向上させていますしね。ただヤマハは将来的に素晴らしいバイクを作り出してくれると信じています。」

辻さん

「来年からMotoGPのレギュレーションは大きく変わります。タイヤも変わりソフトウェアも共通となります。今シーズンは素晴らしい結果が残せましたが、来シーズンは火曜日からまた始まります。勿論ヤマハはチャンピオンシップ防衛の為に最高のバイクを作りますし、その成果は火曜日のテストで明らかになるでしょう。」

Q

「リン?」

リン・ジャービス

「え、何ですか?」

ニック・ハリス

ジントニックの事を考えているんですか?(笑)」(※辻さん、会場爆笑)

リン・ジャービス

「ええと、2016年の戦いもまた厳しいものになると思います。今年のこの成功というのは全ての事が1列に揃って成し遂げることが出来たものだと思っています。2人のライダーの今シーズンを見ていて感銘したのは、2人のライダーの今シーズンへのアプローチの仕方です。昨年はマルケスに完膚なきまでにやられて、技術的にはエンジニアは解決すべき課題を解決するための技術的な開発をし、ライダー達はマルケスに勝利するために、激しくトレーニングをして集中力を高く保って献身的に努力してきました。彼らは今年シーズンを明確なミッションを抱えてスタートし、これは来年に関しても同様でしょう。来年も厳しいでしょうが、我々が今出来ていることを続けることが出来ればと楽観的に考えています。過去にもヴァレンティーノとホルヘで3冠を達成することが出来ました。我々はベストのチームを抱えており、ベストのエンジニアを抱えています。ですから来年もまた全力でチャンレンジしようと思います。そうすればきっと来年もと思います。やってやろうじゃないかってね。」

 

Q

「リン、マレーシアでホルヘはヴァレンティーノへの尊敬を失ったと語り、今日ヴァレンティーノはホルヘに対してキツイ一言を放っていますが(※マルクとダニがホルヘを抜けなかったことに関してホルヘは説明出来ないだろう。という内容の発言かと。。)こうした問題を抱えた状態で来年どのようにやっていくのでしょうか?」

リン・ジャービス

「まぁ、そのうちわかるでしょう。」

(※ロレンゾ選手 深くため息をつく。)

 

ニック・ハリス

「それでは英語で最後の質問です。」

 

Q

「他のライダーではなく、全世界を敵に回して戦ったと感じますか?それともサポートがあったと感じますか?」

ホルヘ・ロレンゾ

「どのライダーも世界を相手に戦うものでしょう。マルクにしてもダニにしても同じだと思いますよ。ヴァレンティーノの場合は彼のキャリアの長さや専門性などから自分達よりもファンの数が多いだけだと思いますよ。ただそのファンの数が多いですし、彼らは非常にやかましいですよね。それに彼らは変わった形で応援をしますし。でも自分が自分をサポートしてくれる人々と一緒にいる間はそうした害は受けませんけどね。彼の取り巻きのファンはやかましいですけど、それで何が変わるわけでもありませんから。自分の人生、自分の幸せ、自分の仕事もね。」

 

ニック・ハリス

「それでは英語の質問はこれで終わりです。」

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