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★ヴァレンティーノ・ロッシ スポーツ仲裁裁判所にペナルティの執行停止を提訴

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ロッシ選手としては、直接対決でペドロサ選手、ロレンゾ選手にも今シーズンは破れている中で今年がタイトル獲得の最後のチャンスと捉えているのだと思いますが、彼自身の2015年シーズンの息の根を止められてしまうペナルティの適用を避けるべく、最後の手を使ってきたというところでしょうか。決定は11/6です。

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ヴァレンティーノ・ロッシはマルク・マルケスとの間に起きたセパンでの接触に関するペナルティを不服として、スポーツ仲裁裁判所に訴えを起こした。ロッシはペナルティの執行停止を要求しており、この内容に関する決定は11月6日までに決定される予定だ。

今回のロッシへのペナルティは、彼とマルケスがマレーシア戦での7周目に激しく衝突しマルケスの転倒の原因となったことによるもの。この時点でレースディレクションはロッシが転倒の原因を作ったとし、ロッシに3ポイントのペナルティを課した。これによりロッシのトータルのペナルティは4ポイントとなり、最終戦ヴァレンシアでは予選の順位に関わらずグリッド最後尾からのスタートを余儀なくされた。ロッシはFIMスチュワードに即座にペナルティに対する不服を表明。(FIMスチュワードは毎戦MotoGPに帯同し、レースディレクションのペナルティについてジャッジする。)

 

今回、レーススチュワードがレースディレクションのペナルティ決定を支持している以上、ロッシはFIMの範囲の中ではそれ以上の訴えを起こすことが出来なかった。しかしロッシは、通常はアスリート、国際競技連盟、スポーツ委員会などの争議に対して決定を下すスポーツ仲裁裁判所に訴えを起こすことは出来た。なお、ロッシが訴えを提出するまでに5日かかっている。

 

通常スポーツ仲裁裁判所を通じた審査には6〜12ヶ月かかる。それでは時間がかかり過ぎるため、ロッシは今回のペナルティに関して仲裁規定の規則37条に従ったペナルティの適用の一時停止を求めている。(※原文temporary suspension of the penalty)このルールの元では、ロッシは彼の今シーズン、そして彼自身のMotoGPキャリアにおいて回収不能の痛手となるペナルティの適用を先延ばしにすることが出来る。

 

2つの要素を合わせて考える必要がある。まず1つ目は提訴によるメリット。そしてもう1つは、ロッシにとっては自分の利害が、今回のペナルティを下したレースディレクションの決定よりも彼にとって重要だったということだ。スポーツ仲裁裁判所のルールによると、彼らはロッシのペナルティの執行停止を決定する前にレースディレクションと話し合いを持たねばならない。ペナルティの執行停止のゴールはシンプルだ。3ポイントのペナルティの適用が中止されれば、ロッシはヴァレンシアでグリッド最後尾からスタートする必要はない。セパンのペナルティポイント以外の彼のペナルティは1ポイントだけなので、彼は予選順位のまま決勝で走行出来る。

 

もしロッシがスポーツ仲裁裁判所を通じた最も長いケース(※6−12ヶ月)の中で破れるとすると、ペナルティはスポーツ仲裁裁判所での内容決定後の次のラウンドでの適用となる。もしそうなれば、最も早くてもこのペナルティの適用は2016年シーズンの初め頃となる。理論上ロッシが2016年のヤマハとの契約期間終了後に引退し、スポーツ仲裁裁判所が今回の内容に関して判決を出すまで12ヶ月かそれ以上かかるようであれば、ロッシはペナルティの適用を受けずに済むかもしれない。もしペナルティの適用の一時停止が受け入れられなければ、ヴァレンシアでロッシはグリッド最後尾からのスタートとなる。しかしスポーツ仲裁裁判所でロッシが勝利したとすると、ペナルティポイントは過去に遡って減じられることとなる。

 

しかしながら、与えられた内容から判断するにロッシはグリッド最後尾スタートを余儀なくされそうであり、今回の裁判で勝利することは、2015年シーズンに関しては意味がない。今回のペナルティ適用の一時停止に関する要求は果たしてどのような結末を迎えるのか?これは非常に難しい。ロッシはグリッド最後尾からのスタートを余儀なくされるのは取り返しの付かない損害だという発言をしているが、これは今回のレースディレクションの決定におけるキモの部分であり、ロッシへのペナルティ適用の中止が無いケースとしてレースディレクションが課した内容である。

 

これはロッシの利害に関わらずレースディレクションの決定した決断の基本的な部分で、ペナルティに特定の罰則としての意味を持たせるということである。スポーツ仲裁裁判所がロッシの訴えに対してどのような決断をするかについてどのようなメリットがあるかは定かではない。レースディレクションの当初の決定内容はFIMスチュワードによって支持されたわけだが、ロッシにはそうではなかった。スポーツ仲裁裁判所が内容について判決を出すのは11/6でヴァレンシア戦の予選と同じタイミングだ。

 

物事をシンプルにするために、今まで起きたこと、そしてこれから起きることをタイムラインで表そう。
1.セパンでの接触の後、レースディレクションはヴァレンティーノ・ロッシに対して3ポイントのペナルティを課した。
2.これでロッシの合計ペナルティポイントは4となり、彼は最終戦ヴァレンシアでは最後尾グリッドからのスタートとなる。
3.ロッシはFIMスチュワードに対してレースディレクションの決定への不服を表明。
4.FIMスチュワードはレースディレクションの決定内容を支持。
5.ロッシはスポーツ仲裁裁判所に提訴。通常、スポーツ仲裁裁判所での審査には6〜12ヶ月がかかる。
6.ペナルティが2015年シーズンのチャンピオンシップに与える影響が大きいことから、ロッシはスポーツ仲裁裁判所が判決を出すまでペナルティの適用の中止を訴えた。
※もしスポーツ仲裁裁判所がペナルティの適用を中止すれば、ロッシは予選順位でのスタートが出来る。
※もしスポーツ仲裁裁判所がペナルティの適用の中止を却下すれば、ロッシは最後尾グリッドからのスタートとなる。
7.スポーツ仲裁裁判所は内容の決定を、聴取が完了した後に執り行う。これには恐らく6〜12ヶ月がかかる。
8.スポーツ仲裁裁判所の決定内容には、全体のプロセスに違反行為がない限り反対出来ない。

 

更にこじれるとすると、スポーツ仲裁裁判所は第三者が今回のケースに絡んでくることを許可している。理論的にはホルヘ・ロレンゾかマルク・マルケスが今回のケースに絡んでくる事が考えられる。現在の状況だけを考えても、ヤマハにとってはPRという意味では最悪の事態だ。これでロレンゾが絡むとなると、物事は悪くなる一方だろう。
BY DAVID EMMETT

www.asphaltandrubber.com