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★FIM会長「最終戦はフェアプレイで戦って欲しい」

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David Emmett氏の記事にも色々な角度からの考察がありましたが、今回のFIM会長の声明は互いに口撃の応酬などをせず、クリーンにフェアプレイでトラックの上で戦って欲しいという事のようです。(※SRダンディ別館さんに翻訳記事が掲載されております。)海外のフォーラム等では、ロッシ選手が木曜のプレスカンファレンスで語った「オーストラリア戦でマルケスはホルヘを手助けしていた。」という話が、「スペイン人同士で黒い取引をしているんじゃないのか?」とか「マルケスがオーストラリア戦でペースダウンしたのは、フロントタイヤを冷やす為と言っていたがロッシのペース撹乱が本当の目的だったのでは?」などと尾ひれが付いて話が拡散していきました。※中にはロレンゾ選手のM1にマルケス選手が2人乗りしているコラ画像なども出回っていました。

 
こうした話もあって、マレーシアでのマルケス選手の走りは色々な捉え方をされていますが、ルールは破っていないという事でお咎め無しとなりました。情報戦、心理戦も知的なレース運びのうちと言えばそれまでですが、プレスカンファレンスでの受け答えを見ても今までのロッシ選手のライバル達よりは心理戦も得意そうなマルケス選手。。いよいよシーズンも最終戦ですし、スペックECU/ソフトウェア、ミシュランタイヤに変わる前の最後のシーズンです。我々ファンも熱くなり過ぎずに見守りたいですね。
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セパンの出来事はこのスポーツに波紋を広げ、その瞬間のビデオは数多くの議論を呼び、憎しみに満ちた写真やメッセージがソーシャルメディアを駆け巡っている。また、スペイン企業であるレプソルは将来的なMotoGPへの関わりは疑問となった。という衝撃的なプレスリリースを発表した。

デビットは(David Emmettさんのこと)既にこの出来事に関する長文を書き上げているが、Asphalt & Rubber上ではそこまで大きな関心を持って捉えられていない。言うまでもなく今回の出来事で勝者などおらず、このスポーツは悪評を受けている。冷静な考え方が主流で有ることを願うばかりだが、この問題がMotoGPチャンピオンシップにおいて重い話題で有る事は間違いない。

 
今回の出来事を受けてFIM会長のヴィト・イッポリトは、この選手権のステークホルダーに向けてメッセージを発表した。彼のメッセージの中には直接の名称は登場しないが、彼が示しているのが誰であるのかは明らかだ。

 

FIM会長 ヴィト・イッポリト氏

 

「今回2015年のFIM MotoGPチャンピオンシップにおいて発生した出来事は、我々の競争としての場にダメージを与え、このスポーツの空気を毒しました。モーターサイクリングの歴史の一部でもあったスポーツマンシップという誇りは失われつつあります。誰もが自分の考えを明らかにする権利があります。しかし、言葉と行動とは関連性があるもので、誰もがこの関係性について責任を持つ必要があるのです。ライダーは何よりもまず、この事を自覚していなければなりません。」
 
「両ライダーとも彼らのトラック上での偉業を称える何千人ものファンがおり、彼らがトラックの外で何を語るかに注目しています。これらの理由から、チャンピオンシップだけではなく、規律としてどうあるべきか、どうあるべきではないかを定める為のケースとして彼らの事を捉えています。今回の責任は彼らの周りにいる人々、チームやスポンサーにも共有されるものです。何が正しいか間違っているかではなく、このうちの誰かがイベントや決定事項に対して不必要な論争を間違った方向で炊きつけるようであれば、それはこのスポーツに対して害以外の何物でもなく、それはこのコミュニティー全体、そして関係者全員に対しての不利益となります。」
 
「ライダー、チーム、メーカー、スポンサーはルールだけを尊重するのではなく、その内容がどうあれ、オフィシャルによって決定された内容を受け入れることが必要です。そうで無ければ、それは混乱に加担した事と同様で、このスポーツの将来を壊すことになります。FIM代表として、そしてこのチャンピオンシップにおいて最適な結論を導き出そうと努力している全ての人の代表として、次のヴァレンシアの最終戦では、ライダー達は互いにフェアプレイの精神を尊重してトラック上で戦って欲しいと願っています。」