★フィリップアイランドGP 予選プレスカンファレンス翻訳
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そういえばフィリップアイランドではまだMotoGPクラスでの完走がないマルケス選手。今回のレースはどのようになるでしょうか。ペース的にはロレンゾ選手との一騎討ちになりそうですが、その際はチャンピオンシップを意識して少しは遠慮して走るそうです。あまりあてになりませんが（笑）
ニック・ハリス
「非常に素晴らしい練習走行、予選でした。調子が戻ってきましたね。」
フィリップアイランドGP予選ポールポジション マルク・マルケス
「今回のレースは調子が良いですね。茂木では少し苦戦してしまいましたからね。ただここでは27周という周回数ですので、リヤタイヤのオーバヒートによるスピニングに気をつける必要があります。良いセッティングを見つけようとしていたんですが、今日は大きな向上がありましたね。ただホルヘも明日はタイトルをかけた走りになるのできっと速いでしょうね。最低でも表彰台、優勝が狙えそうなら狙っていきます。」
ニック・ハリス
「ターン4で転倒しそうになった時に、ハンドルバーから手を話して左手を見つめていましたね。」
マルク・マルケス
「そうですね。あそこでプッシュしている中で痛みを感じたので思わずね。ただ大丈夫ですよ。問題はありません。」
ニック・ハリス
「昨年は16時のレースの後に大きく気温が変化し、それが大きな影響を及ぼしましたよね。」
マルク・マルケス
「ええ。気温や風がどの程度になるのかを理解する事がレースの鍵になると思いますね。昨年気温が低くなって転倒してしまった時は、タイヤが冷えてしまっていたんでしょね。ただ今年はアシンメトリックフロントなので、センターがソフトですから改善されていると思います。とにかく自分にとってはここでレースを完走することが大事ですね。まだMotoGPクラスで完走したことが無いんですよね（笑）そして表彰台を狙いたいと思います。」
ニック・ハリス
「マルクありがとう。それではイアンノーネ、ホルヘの助けもあったと思いますが、そういった手段をすべて活用したと言えますね。」
フィリップアイランドGP予選2位 アンドレア・イアンノーネ
「ホルヘの後について走ったことで、自分のベストタイムから0.2〜0.3秒は向上させることが出来ました。ホルヘもマルクも序盤の2、3周が速いですから、レースをフロントからスタートするということは非常に重要になります。ただ明日のレースは別物です。ただ表彰台は狙えると思っていますし、狙いたいとも思っています。」
ニック・ハリス
「27周は長いですし、昨年のように気温が変わるということも考えられますよね。」
アンドレア・イアンノーネ
「ええ。27周は長いですよね。皆のペースも非常に速いですし。でも自分も自分のベストを尽くすつもりです。ホルヘやマルク、ヴァレ、ダニと戦いたいと思います。ベストを尽くして表彰台を目指したいですね。」
ニック・ハリス
「イアンノーネありがとう。それではホルヘ、ポールではないもののフロントロースタートはとても重要ですね。」
フィリップアイランドGP予選3位 ホルヘ・ロレンゾ
「1周が短いですから大変ですよね。今日はダニもマーヴェリックも速かったですし、ダニのラップタイムは自分に非常に接近していましたしね。残念ながらアンドレアも今日は同じようなラップタイムでしたよね。今日の自分の本当の順位は2位だったはずですけど、イアンノーネにやられましたね。ヴァレンティーノが苦戦している中では、3位も良い順位であることにはかわりませんのでね。」
ニック・ハリス
「レースペースという点では、あなたとマルケスが他のライダーよりも速いという状況ですね。」
ホルヘ・ロレンゾ
マルクは昨日から大きく進歩しましたね。自分たちが寒い気温の中で苦労する中で、リヤグリップとコーナーの脱出加速が良かったですね。自分たちもその後バイクに加えたモディファイでリヤのグリップがだいぶ向上しました。特にFP4から予選の中でですね。そのおかげで差は少し縮まったと思います。ですから今日の午後はさらに作業を続けてマルケスに勝てるようにセッティングを模索したいと思います。」
ニック・ハリス
「残り3戦という中で明日は重要なレースになりますね。」
ホルヘ・ロレンゾ
「自分にとっても外から見ている側にとっても大変重要な1戦になります。非常に多くのプレッシャーがあります。ただ自分自信はそこまでプレッシャーは感じていなくて、自分のベストを尽くすだけだと考えています。」
ニック・ハリス
「ホルヘありがとう。MotoGPクラスの選手達でした。それではフロアからの質問をどうぞ。」
Q
「明日はヴァレに対してポイントを回復する大きなチャンスでありますが、もし明日ポイントの挽回が出来ないとした場合、チャンピオンシップの見通しはかなり厳しくなると思いますか？」
ホルヘ・ロレンゾ
「そう。同じ気持ちですよね。ただ不可能ではなくて難しくなるというように考えています。明日のゴールはヴァレンティーノに対してポイントをなるべく挽回することですね。」
Q
「チャンピオンシップではホルヘとヴァレンティーノのどちらに優勝して欲しいですか？そして明日は2人に対してどのような戦いを挑むのでしょうか？」
アンドレア・イアンノーネ
「2人ともチャンピオンであることは同じですよね。ヴァレンティーノはもっと経験がありますけど、シーズン後半現時点でのスピードというとホルヘのほうが速いと思います。ただヴァレンティーノはこのスポーツにおいては伝説と言える存在ですからね。ですから2015年のベストライダーが誰かというのは非常に難しい質問だと思いますね。誰と戦いたいかはう～ん（笑）マルクのようなペースは自分は無いですけど、明日の目標は表彰台ですから、マルクは現時点での目標ですかね。」
Q
「フィリップアイランドはあなたがMotoGPクラスで勝利していないトラックの一つですが、明日はその初勝利の日になると思いますか？」
マルク・マルケス
「なんで勝利が無いのかはわかりません。自分が好きなトラックですしいつも良いタイムで走行出来るんですがね。2013年は上手く行きませんでしたし、2014年は2位走行中に転倒してしまいました。ただホルへは明日はタイトルをかけて走っているわけだし、いつもより速いと思います。ですから明日は最低でも表彰台、出来るならば勝ちたいと思います。」
（※管理人注 プレスカンファレンスの途中でカメラが選手から離れることは無いんですが、この質問のみインタビュアーをカメラが映していました（笑））
Q
「もし明日ホルヘと一騎討ちになるとしたら、彼がヴァレンティーノとチャンピオンシップを争っていることを少しは意識しますか？」
マルク・マルケス
「一騎討ちの最終ラップなどのシチュエーションになったとしたら、それはもちろん気をつかいますね。2013年のようなことは起きないから安心して（笑）ただ、もちろん自分のレースを出来るように良い位置にいたいとは思いますし、彼らの前にいたいと思います。」
（※管理人注 2013年はドライコンディションでタイヤがレースディスタンスで保たないと判断されたため、9〜10周目にピットストップしてマシンを乗り換えるという形でレースが行われました。マルケス選手はピットアウトの際にコースの安全確認を怠って一気にイン側にラインをとってピットレーンから出ましたが、ホームストレートを走ってきたロレンゾ選手とその際に衝突しています。ちなみにこの時マルケス選手はピットインの周回数を間違えて失格となっています。）
