★MotoGP2015アラゴンGP 決勝結果

手に汗握るバトルが展開されたアラゴンGPの決勝でした。抜群のスタートからホールショットを奪ってそのまま逃げ切ったロレンゾ選手が他を寄せ付けずに優勝。とはいえ、中盤は少しペドロサ選手に詰められていた部分もあったので、余裕では無かったとのこと。

しかし、マルケス選手がまたしても転倒して戦線離脱したのは予想外の展開でした。2位争いはペドロサ選手とロッシ選手が抜きつ抜かれつのバトルを展開してペドロサ選手がロッシ選手を抑えて2位を獲得。イアンノーネ選手は肩を痛めながら4位を獲得。スズキのアレイシ選手も久々に良い結果でした。

解説のニック・ハリスらも話していましたが、ターン15の後のバックストレートでは、ストレートスピードに勝るホンダ／体重の軽いペドロサ選手の加速力、トップスピードにロッシ選手がついていけないというのが大きかったですね。ロッシ選手は最終ラップにターン14〜ターン15のライン取りをあえて崩してペドロサ選手のリズムを崩そうとしていたようですが、残念ながら上手くいきませんでした。ロレンゾ選手はパルクフェルメに戻ってきた時に、ミザノで鮫になってロッシ選手を追うほうが良いと語っていたとおり、鮫の背びれのパフォーマンスが面白かったですね。

アラゴンGP3位　ヴァレンティーノ・ロッシ

Q
「ダニとの素晴らしいバトルがありました。ターン5で何度もダニをパスしようとしていましたが、振り返っていかがですか？」
ヴァレンティーノ・ロッシ
「出来ることを全てやったんだけど、ダニに毎回差し返されてしまいました。ただ表彰台獲得、良いレースだったということで嬉しい結果です。練習走行から比べるとかなりペースも良くなりましたからね。ダニが良いペースを持っていたので、抜くのは難しいだろうとは思っていたんですよ。出来れば2位であと5ポイント獲得したかったんですけど今日は出来ませんでした。」

アラゴンGP2位　ダニ・ペドロサ

Q
「今日の2位は今までで最も困難な2位だったと思いますが、ヴァレンティーノと戦っている間、どのようなことを考えていたんですか？」
ダニ・ペドロサ
「良いラップタイムを出すことに集中するのが難しかったです。ヴァレンティーノのほうが多くのコーナーで自分よりも速かったので、ラインを閉じながら走るのも大変でした。ですからコーナリングスピードを落とさないと同時に、彼にあまりスペースを与えないような走行を心がけました。残り10周の段階で彼のプッシュが始まったので大変でした。最後のほうは自分のグリップも落ちてきて、彼のエンジン音が常に後ろで聞こえている状態でした。ただ2位獲得にはなんとしてもフロントにいる必要があったので全力を尽くしました。最後は2人で何度もオーバーテイクしあう素晴らしいバトルになりました。ファンの前で2位獲得出来て嬉しいですね。」

アラゴンGP優勝　ホルヘ・ロレンゾ

Q
「ミザノでは鮫になって追いかけるほうが良いと語っていましたが、どのように集中してレースに挑んだのでしょうか？」
ホルヘ・ロレンゾ
「いつも通り良いスタートが出来、最大限の力で走りました。でもその走りが良かったですね。マルケスは自分を追うのに限界のペースで付いてきていたようでしたし。2周目に彼に少し追いつかれてしまいましたが、その後彼が転倒したのは意外でした。ただ彼が転倒したことで少し安心出来ましたね。ダニが2.7秒差で後ろにいて、その後ギャプを作ることが出来ず2.2秒〜2.0秒で後ろにつかれてしまいましたので、彼とのギャップを保つためにも常に全力でプッシュし続ける必要がありましたね。」