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★MotoGP2016 開催スケジュールと将来的な開催地に関するあれこれ

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MotoGPは2016年からソフトウェアが共通化、ミシュランタイヤに変更と大きく変わるわけですが、F1が例年よりも遅い開催になることを受けて開催日程が若干変更となる可能性が高いようです。エスペレーターさんは将来的には20戦開催したいみたいですが、そうなってくると8月のような過密スケジュールになる月が増えるのか、もしくは18戦になるように開催地から落ちるサーキットが出てくることになります。

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今回ブルノGPの開催がオーナーと地方政府の間で揉めた末に開催を迎えた事を受けて、2016年のレース日程が決まり始めた。実際のところ、ブルノはインディアナポリスと合わせてレースカレンダーに今後組み込まれるか疑問とされていた。

 

殆どのサーキットでのレース日程は、数週間前にF1の日程が発表されてから決まり始めた。来年はF1のシーズン開幕が昨年に比べて2週間遅いので、21戦の開幕がずれた影響がMotoGPにも及び、F1の開催の遅れはMotoGPがF1よりも早く開幕する事を意味する。開幕前のテストは例年セパンで2回のテストを行うところ、来年はセパン、フィリップアイランドでテストを行い、開幕戦前の最終テストは例年通りカタールでの開催となる。テストは2月の最初の3日間からスタートし、セパンの後にオーストラリアで2/17から2/19日の日程で行われる。カタールのロサイルサーキットでの最終テストは3/3から3/5にかけて行われる。

 

2週間後の3/20に、カタールで例年通り夜間のレースでシーズンは開幕を迎える。カタールの2週間後の4/3にオースティンでレースが行われる。その後は南に下り、アルゼンチンのテルマス・デ・リオ・オンドで4/10にレースが開催される。この3日程は確定しているが、その先のスケジュールに関しては未定だ。おそらく殆どのレース日程はF1にあわせて1週間早い開催となるだろう。ル・マン、ムジェロ、バルセロナは2週間ずつ間があき、バルセロナとアッセンの間には3週間のショートブレイクがあるだろう。アッセンは6/26の土曜日に行われる見通しで、今年も決勝が日曜から土曜に移動となっている。

 

F1とMotoGPの間に余分に1週間を挟む事が出来るので、バルセロナが6/12の週に移動する事も考えられる。MotoGPのアッセン戦とF1のイギリス戦とが重なる可能性があるが、その場合はMotoGPは早めに1:00pmにスタートし、その場合Moto3はMotoGP終了後のレース開始となるだろう。その後ドイツのザクセンリンクへとMotoGPは戦いの舞台を移すことになるだろう。開催はおそらく6/10だ。

 

8月の開催スケジュールに関してはドルナも頭を悩ませることになるだろう。ブルノとインディアナポリスが2つの大きな懸念点だ。ブルノは2014年から2015年にかけての開催料を支払っておらず、インディアナポリスはドルナから要求されているサンクションフィーの支払いを拒んでいる。ドルナはこれに関して減免をするようなことはしないだろうが、インディアナポリスが今までに支払った金額ではアメリカ中西部でレースを興業する資金には足りない。MotoGPがラグナ・セカでも開催されていた時は、大陸間の移動のフライトコストなどは2つのレースで折半されていた。MotoGPがラグナ・セカで開催されなくなって以降、インディアナポリスは既にかなり減免されているサンクションフィーの支払いが困難になり、MotoGPサーカスの大陸間のフライングコストをインディだけで賄うのは不可能となってきた。

 

明らかになっていることは少ないが、2016年にオーストリアでレースが8月の第1週、もしくは第2週に開催されることは明らかだ。ドルナはブルノとオーストリアGPを連続して開催したいと考えていると予想されるが、ブルノへの動員を減らしたくないという思惑もあるだろう。オーストリアでのレース開催地とブルノでのレース開催地とはわずか320kmしか離れておらず、集まるファン層も似ているだろう。ドイツのミュンヘンからのファンはこの2つのレースどちらかを選択出来るだろうし、そういった点からもオーストリアとブルノの開催は8/7と8/21になると予想される。

 

イギリスGPは8月のBank Holidayにふたたび開催されることになるだろう。おそらく日程としては8/28が濃厚だ。日程としてはF1のベルギーGPと重なるため、おそらくMotoGPクラスのレーススタートはイギリス時間の12:00もしくは15:00となるだろう。イギリスGPはおそらくシルバーストーンになり、その後はレースは2週間間を空けてミサノ、アラゴンへと向かう。ミサノはおそらく9/11、アラゴンは9/25の日程となるだろう。その後レースは日本、オーストラリア、マレーシアへと向かい、最終戦ヴァレンシアを迎える。

 

これらの日程はあくまで予想で決定しているわけではない。もしろん最初の3戦に関しては変更となる可能性はあるが、来年のレースカレンダーは今年のミサノGPの頃には発表される予定だ。なお、2017年からはタイがレースカレンダーに加わり、将来的にはインドネシアもカレンダーに加わると予想されている。

カルメロ・エスペレーターによればレースは最大で20戦にまで拡大する可能性があるが、これはライダー側からの反対にあうだろう。現状の年間18戦にしてもかなりタイトなスケジュールであり、さらに2戦を追加するというのはライダーの怪我のリスクを高め、身体的、精神的な疲労はレースを危険にするだろう。

 

そうなってくると、将来的にレースカレンダーから抜けるサーキットが出てくるということになる。スペインでは年間4戦ものレースがあるため、この中でどこがカレンダーに残るかという問題になってくる可能性が高い。アンダルシアの観光庁はレースがもたらす経済効果から、ヘレスでのレースを残すことにやっきになっており、ヘレス自体をモータースポーツの盛んな市としてアピールしている。

 

アラゴンは契約自体も長く、ヘレスと同様にレース関連の雇用効果によって地方政府からのバックアップも厚い。つまりヴァレンシアとバルセロナが開催権を失う可能性が一番高く、これは地元の政治の結果によるところも大きい。ヴァレンシアの地方政府はF1開催の際に起きた横領事件による事後処理にいまだに追われており、バルセロナの新市長は緊縮政策反対の元に選出された人物で、エンターテインメントに助成金を出すよりはバルセロナのホームレスに家を提供することに使うという思考の持ち主だ。いずれにしても2017年はまだ先のことだ。

by David Emmett

The 2016 MotoGP Season - What We Know, What We Expect | MotoMatters.com | Kropotkin Thinks