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★ウェイン・レイニー MotoGPのチャンピオンシップ争いを語る。

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2015年のMotoGPチャンピオンシップについて、ウェイン・レイニーのインタビューがありましたのでご紹介します。レイニー自身の回想、当時のWGPと現在のチャンピオンの違いなどについても語っています。

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500ccのワールドチャンピオンに3回輝いたウェイン・レイニーがロレンゾとロッシのタイトル争い、そしてマルケスについて語った。

1989年、レイニーはチャンピオンシップをシーズン後半までリードしていたが、エディー・ローソンに最終ラウンドで負けることでチャンピオンシップ優勝を逃している。1990年はレイニーは常にシーズンをリードする走りであったが、1991年はタイトルを獲得したもののシーズン後半にミック・ドゥーハンに敗れている。1992年両選手は怪我に泣くも、レイニーは最終戦の南アフリカで僅差でチャンピオンシップを獲得している。レイニーの最終シーズンは1993年。レイニーはケヴィン・シュワンツに対してリードを保って後半戦に突入したが、ミサノでの悲劇がレイニーを襲い彼は頚椎を損傷。レイニーのレーサーとしてのキャリアは幕を閉じた。レイニーは史上最も尊敬される500cc時代のWGPのチャンピオンの1人だが、彼は最近motogp.comに彼の2015年シーズンへの感想を語った。

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ウェイン・レイニー

「1989年の頃とは大違いですね の頃とは大違いですね。89年は自分にとってWGPでの2年目、そしてファクトリーチームとしての1年目でした。ですから今のロッシとロレンゾの状況とは大きく異なります。ロッシは9度の世界タイトル保持者で、ロレンゾも複数回の世界タイトルを保持しています。自分は2年目で3度の世界タイトル保持者と戦っていましたからね。その頃私が戦っていたのはホンダでしたから、私にとってはヤマハ/ケニー・ロバーツ対エディー・ローソン/ホンダその他という感じでした。彼らはミシュランを履いていて、私はダンロップでしたね。エディーは私をリードしていましたが、あれはタイヤの性能と私自身の経験不足によるものでした。」
 
「ロレンゾとロッシは共にヤマハのマシンをライディングしています。共にブリヂストンを履いてね。両者ともに複数回のチャンピオン獲得者で、同じチームに所属しています。完全に同様の設備、タイヤ、バイクですから、私の時と比較すると多くの違いがあります。2人とも1つのミスがチャンピオンシップ優勝にとって命取りになるとわかっているでしょうし、彼らは互いに相手のミスを誘うようにプッシュしあう必要があるでしょう。もちろんロッシはロレンゾに追いつかれて追い抜かれるとは考えていないでしょう。ロッシは自分が望む位置にいるでしょうし、それは彼が考えていた位置よりも前のはずです。」
 
「ロレンゾはペースと経験を併せ持っています。私が賭博師なら、非常に速いペースを持っているロレンゾに傾くでしょうね。ただ、最速のライダーが勝つとも限らないのがレースです。ウェットレースになる事もあるでしょうし、色々な事が起き得るものです。ロレンゾはスタートが素晴らしいですが、これによって彼はトラブルに巻き込まれていないと言えます。ロッシの場合は良いスタートが必用ですね。一周目で勝負がついてしまうこともありますから、スタートから勝利する必要があります。」
 
「チャンピオンで前の選手を追っているときは何とかして前の選手に勝とうとするものです。1992年にミック・ドゥーハンがチャンピオンシップをリードしていましたが、彼自身の怪我により私にチャンスが訪れました。彼が不在のレースが5戦か6戦ありましたが、幽霊と戦っているような感じでしたよ。あれは異なる種類のチャンピオンシップでしたね。最後の最後で数ポイント差で勝利出来ましたが、数字としてリードされている以上は諦めずに戦わないとならず、それは最後の最後まで 続くものなんですよ。」
 
「93年はケヴィン・シュワンツと戦いましたが、彼は異なるアプローチをするライダーでしたね。彼はより経験豊富なライダーに見え、優勝することに対してメンタルの力を全く必要としていないように思えました。(※管理人注 こんなニュアンスかと。。)彼は手強いライバルでした。ドニントンパークで彼は私に対して11ポイントのリードを保っていましたが、一周目のドゥーハンのミスで彼は転倒。私は2位で完走し彼に対してのリードを確保。次戦で私は勝利しましたが、その後にあの事故が起きたんです。」
 
「ロッシとロレンゾに関してはまだ7戦あるわけですし、互いにこの先の7戦で互いを負かそうとするでしょう。色々な事が起こりえます。マルケスという要因もあります。ヤマハはこの2人にマルケスを優勝争いに加わらせないようにさせています。互いに競わせながら、ただ競い合って(転倒などして)マルケスにリードをさせないようにしないといけません。マルケスがチャンピオンシップ争いから完全に脱落するまでは、彼はけして諦めないでしょう。」