★Moto Guzziのハイテク素材カスタム「LVPVS ALPHA」
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ハイテク素材を組み合わせた異色のカスタム。使っている材質もさることながら、ガーターフォークにスイングアームはドライブシャフト丸見えという(笑)サイドカバーに収まるのは異型ラジエータでしょうか。Moto Guzziがこんなに近未来的になるもんですね。
最近のカスタムの風潮は最新のテクノロジーとは逆方向にカスタムすること、すなわち電子制御やプラスチックのボディーワークなどとは無縁のものが多い。そういった意味では、このOfficine RossoPuroのカスタムバイクは一味違っている。
デザインはOfficineの通常のカスタムのクラッシックなロードスター像と異なり、近未来的な外観をしており、原子炉のリアクターに使用されるインコネル800から出来ているブレーキキャリパー、7075アルミニウムから作られているガーターフォークなどを装備する。
このプロジェクトはOfficineのボス、Filippo Barbacaneがハイテク企業のWalter Tostoと組んだことに始まる。Walter Tostoは自社の技術の高さを宣伝してくれるビルダーを探しており、Filippoは限界に挑戦出来る型破りなプロジェクトを探していた。ベースのバイクにはMoto GuzziのCalifornia 1400が選ばれた。しかし90%の部分は新造であり、ほとんどのパーツはWalter Tostoによって製造された。手を加えられていないのは、エンジンとシャーシの一部のみだ。
ガーターフォークはオーリンズのショックをダンピング機能の部品として使用しており、Filippoがパーツのテンプレートを作成した後、Walter Tostoによって構造解析、強度計算をされた後に作成された。
リヤサスペンションのシステムも当然新造されたもの。システムとしては伸び側に動く仕組みとなっており、縮む側で減衰を効かせるものではない。ユニットの直径は2と1/4インチで、クローム、モリブデン、バナジウムなどから出来ており、ビチューボのショックへと繋がっている。
スイングアームは延長されているように見えるがそうではない。リヤホイールは16から18インチに変更されているが、Filippoはオリジナルのジオメトリーは変更していない。彼によると「ショーバイクを作りたかったのではなく、走れるバイクを作りたかったため。」とのこと。
燃料タンクはチタン製でカーボンによって覆われている。ホイールはアルミ削り出しで、415mmのディスク、6ピストンのキャリパーがフロントに装備される。アルミニウムラジエター、ヘッドライトユニット、レザーシートなど枚挙にいとまがない。