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★MotoGP2015ドイツGP 決勝プレスカンファレンス全文翻訳

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さて、日曜の決勝プレスカンファレンス全文翻訳お待たせしました。マルケス選手が語っていたホンダのバイクにとって問題が出るコーナーはどこかという話、そして相変わらずウォームアップでセットアップを変えて決勝で最高の結果を引き出したロッシ選手。腕上がりから回復して結果を残しているペドロサ選手といった感じの平和な(笑)プレスカンファレンスでした。

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ニック・ハリス
「おめでとうございます。久々の優勝となりました。」
マルク・マルケス
「アッセンからの努力が形になりました。優勝出来たのも嬉しいですが、バイクの上で楽しむということが再び出来るようになったのがとにかく嬉しいですね。今週はとにかく集中していましたが、後半戦に向けても今ある課題を解決出来るよう努力したいと思います。とはいえまたこうして勝てたというのは最高に嬉しいです。」

ニック・ハリス

「ホンダの1、2フィニッシュとなりましたね。」
マルク・マルケス
「ホンダにとって重要ですし、チームにとっても嬉しいですね。ホンダは日本で多くの努力をして自分達の手助けをしてくれました。その手助けがあってこうやって徐々にトップに戻って来れたんだと思います。まだ完璧な調子と言うには少し足りないと思いますが、バイクの上で楽しむことが出来ているというのが何よりも重要です。」

 

ニック・ハリス
「あなたとダニのタイヤチョイスはかなりギャンブルでしたよね。」
マルク・マルケス
「そうですね。特に最初の1コーナーでは下りの右コーナリングでハードタイヤだったので、自分もダニもフロントから転倒する恐怖があったんですが、ロレンゾはアウトから素晴らしいコーナーで自分達をパスしていきました。でもその後はロレンゾをパスして、練習走行と同様にコンスタントなペースで後続との距離を保ちながら走行することが出来ました。」

 

ニック・ハリス
「来週はミサノでテストですか?」
マルク・マルケス
「そうですね。来週はミサノでテストを行います。自分やダニ、ホンダの未来にとっても重要なテストです。その後は短いですけど夏休みをとって夏を楽しみたいと思います。」

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ニック・ハリス
「マルクありがとうございました。それではダニ。2位というのは今シーズン最高の結果ですね。ヴァレンティーノとの素晴らしいバトルがありました。」
ダニ・ペドロサ
「そうですね。今シーズンでようやくトップに近い位置でのフィニッシュとなりました。今週は最初から良い調子でこれたというのも嬉しいですね。今日はレース序盤から強気に攻めることが出来なかったのが悔やまれます。序盤マルケスを抜くことが出来ずヤマハと戦う展開になりました。ただレース終盤になって自分でも意外でしたがプッシュ出来るようになったので、なんとかこういう形でレースを終えることが出来ました。」

 

ニック・ハリス
「体調はどんどん良くなっていて、今週もより良い調子だったんでしょうか。」
ダニ・ペドロサ
「そうですね。ここは特に左コーナーが多いので右腕にとっては楽でした。ただトップで速いペースで周回をこなすというのは大変なもので、次のレースに向けてさらに良いコンディションで挑みたいですね。」

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ニック・ハリス
「ヴァレンティーノ 今日は3位でしたが物凄く喜んでいましたね。やはりとても大事な3位でしたでしょうか。」
ヴァレンティーノ・ロッシ
「ええ。今週は金曜の段階からマルク、ダニ、ホンダよりも劣るという事がわかっていたんです。ですからウォームアップからの改善でブレーキングを良くしようとしていたんですが、これが上手くいきました。その他にもチームのお陰でバイクのコンディションは最高でした。それがわかっていたので序盤からプッシュしました。それに今日はダニやホルヘとも良いバトルがありました。ホルヘに関しては後ろについている段階で、自分のほうが少し速いことがわかっていました。」

 

「ですから全力でプッシュして彼とのギャップを詰めようと努力しました。一番良かったのはダニが自分を抜いた時ですね。そこでダニのシートにフックを引っ掛けて、彼に引っ張ってもらったんですよ(笑)彼のおかげでホルヘから逃げることが出来ましたね。ダニは非常に素晴らしい走りをしていましたし、良い走行ラインを勉強させてもらいました。今回2位になれればチャンピオンシップで非常に良いので、彼をなんとか抜こうともしたんですが、ダニはあまりにも速すぎたんでリスクを冒すのはやめました。」

 

ニック・ハリス
「シーズン前半戦を振り返っていかがでしょう。最高の9戦でしたね。」
ヴァレンティーノ・ロッシ
「ホルヘに対してリードを3ポイント広げることが出来たのも良かったですが、何よりもホルヘの前でゴール出来たのが重要です。自分たちのレベルは拮抗していますので、前半戦の終わりで彼に対してリードを保っているというのは重要ですね。これから先はくだらないミスを絶対にしないように気をつけないといけません。なぜならマルケスが復調してきて後半戦は手強くなるでしょうからね。後半戦はM1が得意なトラックがあるので良い戦いができると思います。良い結果を持って夏休みはリラックスして過ごせますね。」
ニック・ハリス
「私からは以上です。フロアからの質問をどうぞ」

 

Q
「マルケス 今日の戦略は序盤から逃げるというものだったんだと思いますが、バトルが恋しくありませんか?」
マルク・マルケス
「レースにはバトルがあったほうがファンにとっても自分にとっても楽しいですね。ただそれは今日ではありませんでした。今日は良いペースが最初から刻めたのもありますし、とにかく優勝したかったですし、25ポイントを獲得したかったんです。確かにバトルは恋しいですけどね。今回はコンスタントに走るということがどうしても必要だったんです。アッセンではもっとコンスタントに走れていましたから。」

 

Q
「金曜の段階では今日の目標は再びバイクに対して自信を感じることが出来ることだと言っていました。そして2つ目の目標として優勝出来れば良いと話していました。両方の目標を達成したわけですが、次の目標は?」
マルク・マルケス
「もう一回勝つことです(笑)ただ来週大事なテストがありますからね。今回のトラックは相性が良いのでコーナーであまり問題が出ないんです。でもそういった性格というか特徴がなくなったわけではありませんので、後半戦に向けて解決する必要があります。少しでも解決策を見つけることが出来れば、それだけ後半戦に強くなれますからね。」

 

Q
「シーズン前半は転倒が目立ち不調でしたが、それに対して自分の才能や限界を疑ったことはありますか?」
マルク・マルケス
「シーズンの最初は速く走りたかったのにバイクの感触が悪く、自分に対しても自信を感じることが出来ませんでした。アッセンを終えてようやく速く走れるようになり、自由に操れる感触、タイヤマネジメントを出来る感触、荷重コントロールが上手く出来る感覚が戻ってきました。最初の6戦はひどいもので、自分のライディングスタイルが少し変わったのかとか考えていましたが、今はその迷いは消えました。バイク、チーム、自分、ホンダの事を信じています。」

 

Q
「全員に質問ですが、シーズン前半で最高の瞬間と最低の瞬間を教えて下さい。10点満点で採点するといくつでしょうか?」
マルク・マルケス
「ムジェロの後が最悪でしたね。最高の瞬間はアッセンと今回の間ですね。でもやはりアッセンですかね。あそこからバイクに対して自信を感じることが出来るようになったんです。」
ダニ・ペドロサ
「常に努力をしているので最高の瞬間がいつかというのは難しいですね。それが結果には結びつかないことがありますから。勝ち続けているときでも全く努力を必要としないような時もありますからね。全てが上手くいかない時はどんな努力をしても上手くいかないことがあります。自分にとっては(※腕上がりの手術から)復活したことが重要ですね。」
ヴァレンティーノ・ロッシ
「最高の瞬間はカタールでの優勝ですね。最終ラップにも最高のバトルがあって勝てるかどうかわからなかったんですよね。それに最初の1戦目で優勝することは非常に重要です。最悪の時はムジェロですね。レースウィークを通じて上手くセッティングが出来ず、レースでも100%の力で走行出来ませんでした。」

 

Q
「ポイントに関してはどうでしょう?」
ヴァレンティーノ・ロッシ
「8かな。」
マルク・マルケス
「5」
ダニ・ペドロサ
「あまりレースしていないですからね。点数を言うのは難しいですね。」

 

Q
「レースに集中しなきゃという事を言っていましたが、どんな事を考えていたんですか?」
ヴァレンティーノ・ロッシ
「休暇ですね(笑)」

 

Q
「どこにいく予定ですか?」
ヴァレンティーノ・ロッシ
「場所はわかりません。場所はあまり重要ではないですよ(笑)」

 

Q
「ホンダのライダーに質問です。 ハードフロントの感触はいかがでしたか?これがヤマハとの決定的な違いになったと思いますか?」
マルク・マルケス
「正直なんとも言えないですね。昨日の段階では0.1秒ほど遅かったですけど、今日も終盤にはコンスタントに走行出来るようになりました。多分最初の15周は良いと思います。今回のように左回りで30周走るとなると微妙ですね。ウォームアップの段階で良いリズムを刻めていましたが、勝利するには0.1〜0.2秒速く走る必要があると感じていたんですが、ハードタイヤを選んだのは安全策という意味でですね。」
ダニ・ペドロサ
「昨日試してみて38番は安定性を感じました。(※今回のハードと言われているもの)33番のほうがグリップとハンドリングは良いんですけどね。ただ30周走行するとなるとライフが重要なのでハードを選びました。皆は33番か36番を選択すると思っていました。38番を選んだのはレース終盤を考えてのことでしたが、良い選択でしたね。」

 

Q
「このトラックはホンダにとってコーナーでの問題が出にくいと話していましたが、どのような問題が起きるんでしょうか?」
マルク・マルケス
高速コーナーで問題が出るんですよ。高速で進入して、その後も高速で走り続けるようなコーナーですね。そこでリヤがスライドしてしまうんです。ここで言えばターン8、ターン12などです。ただアッセンはそういったコーナーが多い中で何とかコントロールすることが出来たので良かったですね。ただこれからそういった種のコーナーが多いサーキットが続きますので、来週その種の問題の解決が出来ることを願っています。」

 

Q
「シーズン後半戦はどのような走りをするつもりですか?」
マルク・マルケス
「後半戦のトラックは皆好きですね。」
ヴァレンティーノ・ロッシ
「休みの後の3戦はマルクとホルヘが強いと思います。インディは自分も昨年良いレースでしたが、ブルノはう~ん。なんとかなるでしょう。シルバーストーンではマルクとホルヘが強いし、ミザノは自分のお気に入りです。アラゴンはどうなるかわかりません。最終戦(※ヴァレンシア)は自分が大好きなトラックですね。毎週いろんなことがありますし、タイヤも車体の重量バランスもかわりますから難しいですね。」

 

Q
「マルクとホンダが強くなってきましたが、彼らにタイトル獲得のチャンスがあると思いますか?」
ヴァレンティーノ・ロッシ
「そうでないことを願いますね(笑)昨年は自分も良い後半戦だったんです。今年はバイクがさらに良いですから、良い後半戦になると思います。」

 

Q
「今回のセットアップはウォームアップで使用したものなのか、新しいものだったのかどちらでしょう?」
ヴァレンティーノ・ロッシ
「昨日のセットアップも悪くなかったんですが、ブレーキングが弱かったんです。今朝は似た感じだったんですが、ブレーキングには自信が持てました。ただ自分のスタート位置を考えてプッシュする必要性があったので、セットアップを変更することにしましたが、これが良い選択でした。」

 

Q
「3人に質問です。インディアナポリスの前に何をしますか?」
マルク・マルケス
「テストの後は休暇をとって、インディに挑みます。とくに特別なことは無いですね。」
ダニ・ペドロサ
「テストがあって休みは1週間ですね。5日ほど休んで家族や友人と過ごします。休みの後はインディに備えたいと思います。」
ヴァレンティーノ・ロッシ
「10日間くらい休みたいと思います。今年は働き詰めでほとんど休んでいないんですよ。家族や友人と過ごしてインディに備えます。」