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★アレイシ・エスパロガロ「クルーチーフとの初ミーティングはファーストデート」

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まるで恋人かという関係性のアレイシ選手とクルーチーフのトム・オケインさん。こうした裏話は面白いですね。しかし、家にいる時もメールしあっているというのは可愛いですね(笑)
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ライダーとクルーチーフの関係の重要性について話すのは難しい。ライダーはクルーチーフが「どうすればライダーが速く走ることが出来るのかを知っている」そして「そういったバイクを用意出来る」ということに関して全幅の信頼を持っていなければならない。クルーチーフは時にはわかりにくいライダーからの指摘を”翻訳”出来なければならないし、重要ではない情報にはフィルターをかけて処理し、最優先事項の選定をして、その他のクルーに伝える必要がある。
つまり両者の完全なる信頼がなければ、バイクもライダーも最高の力を発揮出来ないのだ。
 
これらの事は、私(記者)がエクスタースズキのアレイシ・エスパロガロとクルーチーフのトム・オケインをインタビューする中で良くわかったことだ。この内容はオランダのMOTOR Magazineに寄稿しているが、その中にアレイシとオケインの関係性について、そしていかに彼らが関係性を築いていったかについては触れていない。しかし、これらの話はライダーとクルーチーフの関係性を理解するうえでとても面白い。
 
アレイシによれば、彼らが初めてあったのは昨年のアラゴンで、スズキによって引き合わされていたそうだ。アレイシは自分のクルーチーフを当初連れて行きたいとしていた。
 

アレイシ・エスパロガロ

「最初は自分のクルーチーフのマシューを連れて行きたいと思っていました。彼とは3年働いていてフィーリングが合っていましたからね。」
 
「マシューはとても良いクルーチーフなんですが、トムとも一緒にやっていけるとわかったんです。たまにはこうした変化も悪くないですね。彼とはアラゴンで初めてあった時、物静かなんで正反対の自分とは合わないかもなと思ったんですが、そんな事はありませんでした。」
 
「クルーチーフとの最初のミーティングはまるでデートですね。他のライダーの中には完全に仕事だと言うライダーもいて、クルーチーフがやってきてセッティングを出して、モータホームに帰っていくと言いますけど、自分はそういうスタイルは嫌なんです。自分と働く仲間は友達と思える関係性を築きたいんですね。トムとはそういった関係性を感じるんですよ。」
 

トム・オケイン

「アレイシの言うとおりですね。アレイシと働いていたクルーもよく知っているし、アレイシのことも良くわかっているけど彼はとても良い奴だよ。」
 
「でもだからと言って良い仕事が出来るかどうかはわからないし、自分が担当したライダーが頭を抱えて座り込む光景を目にする可能性もあるわけですからね。彼はとても良い奴だけど、実際そうした心配はしていました。ただ、自分が静かでアレイシは良く喋るけど、不思議と馬が合いましたね。」
 
「3ヶ月一緒に働いてみて、彼とはレース以外の話を良くするなと気づいたんです。家にいる時もしょっちゅうメールしていますし。」
 
オケインがアレイシにとって重要だと示す話がある。ル・マンでアレイシが親指を負傷した時、次のムジェロ戦で彼の指を保護する保護具をオケインが手縫いで作ったのだ。アレイシが着るSpidiはそれをモックにして、いくつかの保護具を用意した。
 

アレイシ・エスパロガロ

「怪我の時もそうであったように、オケインは自分にとってテーピングみたいなもんなんです。怪我の時には支えてくれたし、保護具まで作ってくれて、メールをくれて励ましてくれました。こういう事が一番大事なんですよ。」
 
「去年のチームは速かったですが、こうしたサポートはありませんでした。悪いチームだったとは言いませんし、自分のせいだったのもあると思います。ただAsparにいる時は、まるで休日に仲間とレースに行くような感覚だったんです。スズキではその感触を感じる事が出来ていて、これは良い事ですね。」

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