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★Ducati 2015年四半期は過去最高のセールスを記録

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Ducatiの販売が好調とのことですが、しかしその大部分はスクランブラーであるという内容の記事です。確かに新型モデルで売上が伸びるのはありがたいことでしょうが、販売の共食いが起きるのは確かに予想できたシナリオではあります。今後その内訳が変化するのか否か。。

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Ducatiの2015年上半期のセールスは非常に好調で2014年の上半期の記録を22%上回る予定だ。1月から数えてDucatiは32,600台のバイクを販売し、これは同社の上半期の今までの販売記録を上回る。

Ducatiによるとこのうち9,000台はスクランブラーで、同社にとっての人気モデルとなっているということだ。比較として他のモデルの販売台数はムルティストラーダ1200が4,700台、モンスター821が3,700で、残りの12,000台はディアベル、899パニガーレ、ハイパーモタード、モンスター1200などだ。アメリカが最大の市場であることは変わらずで、昨年対比で10%の伸びを記録している。イタリア市場は+51%、スペイン+38%、UK+36%、ドイツ+24%、フランス+23%で、アメリカ市場と日本市場では上半期の最高記録を記録し、それぞれ1,900台、500台という販売記録となっている。

DUCATI CEOクラウディオ・ドメニカーリ

「過去2年の努力が、この強力なセールスの結果だと言えます。スクランブラー、ムルティストラーダ、1299パニガーレのような商品は我々の商品開発部門の顧客の夢を実現しよういう努力の結晶です。そして今回の素晴らしい成長は、90カ国で11の拠点、3つの工場のチームワークの結果でしょう。たいへん誇らしく思います。Ducatiコルセのレーシング部門の協力も大きかったと思います。」

 

手頃な価格の新しい製品ラインナップが加わったわけなので、Ducatiのこうした成長は予想できたことだ。しかしDucati全体の販売台数32,600台からスクランブラーの9,000台を引いた23,600台はDucatiの昨年の上半期のセールスから11%のマイナスだ。つまりおよそ3,100台の販売台数が販売におけるカニバリゼーション(共食い)を起こしたとも言えるのだ。スクランブラー自体の販売における利益は少なく、そのほかのモデルの販売台数も減少しているということは、Ducatiの販売ネットワークにとっては厳しい現実だろう。しかし2015年は残り半年あるわけなので、今後のセールスがどのような方向で推移するのかは興味深いところだ。

www.asphaltandrubber.com