★ホンダ RC213V-S 公道デビュー
Sponsored Link
本当に出るのか?と言われていたRC213V-Sの公道デビューに関する記事がMCNにありました。どの程度のレプリカモデルなのかと思っていたところ、レプリカではないようですね。。シャーシとかスイングアーム、サスペンションがファクトリーバイクと完全に同一の部品っておかしくないですかホンダさん(笑)価格は2000万円超とも言われていますが、むしろお買い得な作りかもしれません。。
このバイク(RC213V-S)は過去にメーカーが作った中でも最もMotoGPバイクに近い。このバイクは日本の浅間ヒルクライムで公道に姿を見せた。ライディングしたのはHRCのテストライダーの青山博一。
2012年にホンダはMotoGPバイクの公道走行可能なレプリカを作る意向があることを明らかにした。このアイディアの根底にはホンダの若い技術者達が、自分たちの世代の”RC30”を作りたいという想いがあったようだ。最終的なプロトタイプは2014年11月のミラノショーで披露され、マルク・マルケスがスペシャルプレゼンターとして会場に共に登場した。
実際、どの程度MotoGPバイクに近いのか?
ホンダ ヨーロッパ デイブ・ハンコック
「ホンダはレプリカと呼ぶのを嫌っているんです。なぜならこのバイクはレプリカではないからです。マルケスのバイクを見てこのバイクを見れば分かるように、一段下という程度の位置づけなんです。ただ、その差は非常に僅かです。シャーシ、スイングアーム、ホイール、サスペンション、クランクケース、燃料タンク、タンクカバー、スロットルボディー、シートユニットはマルケスのバイク(RC213V)と同一のものです。勿論ニューマチックバルブ、スペシャルギアボックス、内部パーツは異なりますがね。コンロッドの材質は異なるし、ピストンのデザインも異なります。なぜならこれはロードバイクだからです。もし完全にレースエンジンとして作ってしまったら、常にコンディションのチェックが必要になりますからね。」
ホンダのチーフオペレーティングオフィサーの青山氏がMCNのインタビューに以下のように語ってくれた。
「生産台数で言うとあまり多くは作れません。製造工程が大量生産ラインのものとは違うんですよ。エンジンなどサンドキャスティングで作る形になるので、生産台数は少なくなります。現状ではまだ何台作るのかということは不明ですね。今のところですと1日に1〜2台生産するのがせいぜいといったところですね。MotoGPマシンと完全に同一ではないものの、大量生産がきく類のものではありませんから。我々の生産ラインの中でも最も熟練工が揃っている熊本工場での生産になるでしょう。そして生産ラインは通常ラインとは隔離された形になります。恐らくUK市場のクレイジーなライダーに受け入れてもらえると思いますよ。注目が高いというのも知っていますし。」
【RC213V-S 主要諸元】
エンジン
・90度V4エンジンは210馬力を発生。最高回転数は明らかになっていない
・クランクケースはアルミニウム製(ファクトリーバイクはマグネシウム製)
・ピストンはサービスインターバルを確保するため変更されており、バルブスプリングを装備する
・スリッパークラッチ
フレーム
・マルケスのRC213Vと同一
・メインスパーは多方面からのプレス成形、アルミニウム溶接
・スイングアーム/内部補強パーツはアルミニウムブロックからの削りだし
ステップ
・ブラケット、ペダルは無垢材からの削りだし
・左右とも6段階の調整式
・前後25mm/上下12mmの調整が可能
・リヤマスターシリンダーはワンオフ
エキゾースト
・プレス成形、曲げ加工されている部分はチタン製
・触媒、消音機構などは表に見えないようになっている
・エキゾーストバルブのサーボモーターは左手下に収納されている
スイングアーム
・マルケスのRC213Vと同一
・ピボットはアジャスタブル
・スイングアーム長は655mm(CBR1000RRは600mm)
ホイール/タイヤ
・リヤタイヤはブリヂストンS20R 190/55-17
・ホイールはホンダのオリジナルデザインでMotoGPマシンと同一のもの
・おそらく公道向けはアルミニウム製、スポーツキットはマグネシウム製となるだろう
・チェーンサイズは525
エレクトロニクス
・Showaクイックシフター
・電子ステアリングダンパーがヘッドストック上に装着されている
・操作は左手にて行う
サスペンション
・MotoGPスペックのガス圧式のフロントフォーク、リヤショックを装備
・プリロードはフォーク上部、リバウンドとコンプレッションはサスペンション下部にて調整
・フォークの下部は無垢材からの削りだし
カウル
・手作りによるカーボン製カウル
・タンクカバーはマルケスのRC213Vと同一