★ホンダ 新型フォルツァ125（Forza125）試乗レビュー
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日本でも期待が高まっている、ホンダの新型フォルツァ125の試乗レビューが出てきました。このクラス初の高さ調整式のスクリーン、そして広大な48Lのシート下収納は、フルフェイスヘルメットが2つ収納出来るとのこと。これは発売前からバカ売れ間違いなしという感じのスクーターですね。
マキシスクーターという言葉は通常、500cc超えのスクーターを言い表す言葉として使用されてきた。160km/h以上出せるエンジンパフォーマンスで、価格も9000ポンドは下らなかった。
パフォーマンス、快適性、ラゲッジスペースなどを確保したマキシスクーターという存在を言い表す言葉は250cc、125ccクラスのスクーターにも使用されるようになっている。最初はヤマハのT-Max、Xmax250、そしてXmax125など。そしてこれらのスクーターに先導されるように、各社から様々なスクーターが登場した。そして今回、満を持してホンダから登場したのが、開発コンセプトが「考えうる最高の125ccスクーター」の完全新型のフォルツァ125だ。
このスクーターに関しては、125ccという表記のバッジが車体についていなければ250ccと勘違いしてしまうだろう。まず、2人がけのシートは広大で快適、スティッチが美しい。スタイルは洗練されており特徴的な顔立ちだ。どこを見てもホンダのスクーターとわかる丁寧な作り、異なる材料が異なる部分に上手く使用されており、マット、サテン、艶有りとそのフィニッシュも様々で、互いを引き立てあっている。ヘッドライト、テールライト、ウィンカーなどは全てLEDを使用する。
メーターはタコメーター、スピードメーターという車のようなツイン・アナログダイヤルスタイル。フェアリングのインナー部分には12Vのソケットも装備。ミラーは上品で機能的。混雑した道を走る時もたたみやすい。今回の新型フォルツァをライバルとは一味違う存在にしているのが、スイッチ式のアイドリングストップ機能だ。(※これは国内使用のPCXから既に導入されていた機能だと思いますが、海外ライダーからすると新鮮なんでしょうか。)
また、このクラスにしては広大なシート下のラゲッジスペースも大きな特徴だろう。48Lの容量のラゲッジスペースには、フルフェイスヘルメットが2つ収納出来る。また、このクラス初の高さ調整可能式のウインドスクリーンを装備しており、6段階に高さの調整が出来る。
新型フォルツァ125は色々と充実した装備のスクーターであるが、軽量でもある。センタースタンドをはらって走りだすとその動きは普通のスクーターそのものだ。軽快な走りだが、その他の125ccスクーターのように安っぽい挙動ではない。ホンダによるとフォルツァ125は同クラスのライバル車両よりも15kgは軽いらしい。これには完全新設計のシャーシ、1つのユニットになっているスターターモーターとオルタネーターなども寄与している。
フォルツァ125は実に軽量で操縦のしやすいスクーターで、ダートから町中まで気軽に走り抜けることが出来るだろう。水冷4ストロークエンジンは完全新型ではなく、ホンダのSH125、PCX125などの進化版のエンジンと言える。しかしパーツの60％はリファインされている。開けた道であれば80km/hから112km/hくらい走るのが実に気持ち良い。燃費の良さもまた特徴で、11.5Lのタンク容量で400km〜480kmは走行出来るだろう。
フロントタイヤは15インチ、リヤタイヤは14インチで安定性は非常に高い。33mmフォークと、2本指示の5段階調整式のショックを装備する。ブレーキディスクは前後ともにシングルディスク、ABSを装備したモデルもあり、そのパフォーマンスは高い。フォルツァ125は完璧では無いかもしれないが、限りなく完璧に近いスクーターと言える。エンジンは良いし、ユーティリティの面で考えても125クラスのスクーターとはとても思えない。値段も約4000ポンドと手頃な価格となっている。
【フォルツァ125主要諸元】
エンジン：124.9cc単気筒
価格：3,995ポンド
最大出力：14馬力@ 8,750rpm
トルク：8.9lbft @ 8,250rpm
乾燥重量：161kg (ABS車 162kg)
燃料タンク容量：11.5L
シート高：780mm
カラー：ホワイト／ブルー、ブラウン、グレー
