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★MotoGP2015 Ducati使用可能燃料が22Lになるが…

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第2戦のオースティンからファクトリーオプションのDucatiは全機燃料が22Lとなりますが、ジジも以前語っているようにDucatiにとって燃料が減らされることは痛手にならないでしょうね。ドヴィヅィオーソにしても開幕前のテストやフリープラクティスではミディアムタイヤで好タイムを連発していましたし、決勝でソフトタイヤが最後まで保つようなサーキットも少ないわけですから、タイヤのアロケーション(割り当て)がホンダ、ヤマハと同様になったところでDucatiの戦力は落ちないと思います
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Ducatiはカタールで2つの表彰台を獲得した。これにより、Ducatiがドライコンディションで獲得した表彰台の数は合計で3つとなる。これにより、Ducatiに2014年から適用されているスペシャルルールのファクトリークラスのバイクよりも多い24Lの燃料は22Lへと変更される。

 

それでも22Lの燃料はホンダやヤマハの20Lより多い。このスペシャルルールはDucatiをオープンクラスに移行させず、ファクトリークラスに留めるための説得材料として必要だったものだ。2015年からMotoGPに参戦するメーカー、もしくは2013年シーズンにドライコンディションでの優勝が無いメーカーは、こうしたスペシャルルールの適用を受ける。

 
これは、ファクトリークラスでは通常20Lの燃料が24Lに、通常年間5基のエンジンが年間12基に、エンジン開発は凍結されず、自由なテスト、オープンクラスに許されているソフトコンパウンドのタイヤの使用などが出来るというもの。しかし、ドライコンディションでの1勝、2回の2位、3回の表彰台獲得のいずれかで、燃料は22Lに、3回の優勝でソフトコンパウンドのタイヤが使用出来なくなり、ホンダやヤマハと同様のタイヤを使用する事になる。
 
Ducatiの表彰台獲得数は今回で合計3回となったが、フラッグ・トゥ・フラッグ(※天候の変化の為に一旦ピットインしてマシンを交換する展開のレース)のレースだったドヴィヅィオーソのアッセン、クラッチローのアラゴンはカウントされない。これにより、Ducatiはオースティンで22Lの燃料で戦う事になる。
このルールの適用を受けるのはファクトリーDucatiの2台、ヨニー・ヘルナンデスとダニロ・ペトルーチのPramacの2台。Avintiaのエクトル・バルベラ、マイク・ディミグリオはオープンクラスのために24Lの燃料のまま変更は無い。
 
Ducatiにとっては使用出来る燃料が減るのはたいした問題ではない。というのも、ボローニャで行われたGP15のプレゼンテーションにおいて、ジジ・ダリーニャは、Ducatiは昨年から22L以上の燃料を使用していないと述べているからだ。Ducatiが次に失うのはソフトコンパウンドのタイヤになる。ドヴィヅィオーソもしくはイアンノーネ、そしてもしかするとヘルナンデスやペトルーチが合計で3回優勝した場合、Ducatiは現在のソフトとミディアムのタイヤではなく、ミディアムとハードのタイヤを使用する事となる。
3回の優勝はけして簡単な事では無い。しかし、このタイヤ以外にDucatiが今後失うものは何も無い。エンジンの使用可能数、開発やテストの自由は、2015年シーズンの終わりまで適用されるのだ。