★台湾のハーレーカスタムショップ「Rough Crafts」によるSlate Hammer
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ハーレーをカフェレーサーにするというのは、また随分と無茶なというか凄いカスタムですね。しかし、それでいてしっくりとしてカスタムになっているあたりが、また凄いです。耐久レーサーっぽい切れ長の飾りが無ければなお良しって感じですね。
ハーレーダビッドソンのスポーツスターは、地球上で最もカスタマイズされているバイクかもしれない。だが、その中でも本当の意味でセンスの良いカスタムは驚くほどに少ない。特にこのバイクをカフェレーサーにしようとすると、そのレイドバックしたスタイルのせいでかなりの困難を伴う。
だから我々が台湾のRough Craftsのウィンストン・イェンがこういったカスタムを行うと知った時はびっくりした。これだけ著名なビルダーの気が狂ったのかと思ったのだ。だが、彼は至って正気で、この素晴らしいSlate Hammerでその腕を披露してくれた。このスポーツスターは、ウィンストンの友人でTaki Designという服飾ブランドをやっている友人からのカスタムの依頼だ。
台湾 Rough Crafts ウィンストン・イェン
「彼は自分達と一緒に走るのが好きなんだけど、そうしているうちに彼のカスタム熱が上がってしまってね。彼は何としてもカフェレーサースタイルが良いという事だったんで、全体的にスッキリとしたデザインで、カラーリングもグレーにしたんだ。」
Slate Hammerは2012年製のスポーツスター48がベースになっている。エアー効率を高める為にS&Sのキャブレターキットがインストールしてあり、Rough Craftのエアークリーナーを追加で装着。マフラーはイタリアのSparkのカスタム品。このスポーツスターの特徴はDunstall GTのハーフカウルのレプリカカウルだろう。
通常はホンダのCBシリーズのカスタムに使用される事が多い。当初はスクリーンの背が高すぎた為、若干加工して取り付けてある。タンクはスポーツスターだという事を主張するために、あえてノーマルの物を使用している。ただ、タンクの後端に関しては若干の形状修正を行っている。
コンパクトなシートカウルはタンクから続くラインを意識している。そして、このシートカウルの中にはオイルタンクが隠されているのだ。そして、小型のリチウムイオンバッテリーがガソリンタンクの下に収まっている。ダイヤモンドシェイプのパターンのカスタムレザーシートは日本製。シートの下にはステンレス製のケースがあり、そこにはECMやフューズが収まる。
足回りはSpeed Merchant製の三叉、ブレンボ性のハーレー用キャリパー、正立サスペンションなどが装備されている。目を引くのはブラックでアノダイズドされた美しいアルミ鍛造ホイール。これはSan Diego Customsのオーダー品。さらにSDCのマッチングプーリー/スプロケットシステム、Lyndall Racingのブレーキローターを装備している。ハンドルはクリップオンハンドルに変更されており(セパハンのこと)、ステップも改められている。