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★第二回目セパンテストday1 ヤマハ フルシームレスギアボックスを投入

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天候はさんざんでしたが、フルシームレスギアボックスの感触は初日にして既に良いみたいですね。テック3のバイクと、ファクトリーヤマハのバイクを同じコーナーでのブレーキングでじっくり見ると、違いがわかりやすいかもしれません。

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ヴァレンティーノ・ロッシとホルヘ・ロレンゾはヤマハのフルシームレスギアボックスを2日目となるセパンテスト初日で初めてテストした。

これは両ファクトリーライダーが昨シーズンからフルシームレスギアボックスを使用しているファクトリーホンダへの対抗手段としてヤマハに強く求めていたもの。

シームレスギアボックスのメリット

シームレスのテクノロジーはシフトチェンジの時間短縮に繋がり、ライダーが享受する大きなメリットとしてはシフト操作の動作が少なくなることでライダー自身、車体の安定性に繋がり、ひいてはコンスタントな走りに繋がることにある。

 

ホンダの大きな強みはブレーキングとコーナーエントリーであるわけだが、ロッシとロレンゾは新型ギアボックスによってこのセクションでマルケスに接近することを目指している。ロッシは昨日トップでテストを終え、残り2時間となった時点での雷雲によってその順位は確定した。


ヴァレンティーノ・ロッシ

「チームのみんなが新しいギアボックスに興味津津でした。ファーストインプレッションとしては良いですね。大きな違いは無いと言えば無いんだけど、もっと良くしたいと思っていたクリティカルな部分で僅かばかりながら助けになっています。ブレーキング時のポテンシャルは少し良くなりましたけど最大のポテンシャルを発揮するにはもう少し理解を進めないといけません。でも初日のテストは良かったですし、朝から良いタイムでトップで終えることが出来て実に満足です。」


ロッシのベストタイムは2:0.414秒でマルケスは1.5秒後ろにつけている。とはいえマルケスのタイムは路面状況が悪くなってからのものだ。チームメイトのホルヘ・ロレンゾは5位タイム。ロッシよりも0.641秒遅れ。

 

ホルヘ・ロレンゾ

「今日はタフな一日でした。このスリッピーな状況ではこの前のテストのセッティングでは上手く行かなかったんです。ただ新しいシームレスギアボックスを試せたのは良かったですね。ロッシも自分も気に入りましたし、初日にして今までのものよりも感触は良いです。ストレートでのブレーキングでより安定しますから、もっとコーナーに突っ込めますね。もう少し調整が必要ですが、かなりのポテンシャルを秘めていますね。どうやったら最大限のパフォーマンスを引き出せるかといったところですね。ブレーキングやコーナーエントリーでホンダほどのレベルに近づけないとは思いますが、きっと良くなります。」

 

Ducatiもシームレスギアボックスを試しており、似たような仕組みをスズキやアプリリアも開発している。サテライトのテック3ヤマハは昨年のファクトリーが使用していたシームレスギアボックスを使用している。つまり1速〜6速のアップシフト側のシームレスだ。(ヤマハの第一世代のシームレスは2速〜6速のシームレスだった。)但し、ダウン側はノーマル操作となる。


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