★MotoGP2015 第一回目セパンテストday2 クラッチロー好発進？

2015年シーズンはLCRホンダから参戦するクラッチロー選手。考えてみれば、YZR-M1、GP14、RC213Vという、ここ数年の各社のファクトリーマシンを乗り継いでいる唯一とも言える選手ですね。ヤマハとの比較はコメントしていますが、Ducatiについてはあえて言及を避けているような気もします。。

2015年はカル・クラッチローにとっては3回目の異なるチームでのMotoGP参戦となる。
彼はテック3ヤマハ時代にチャンピオンシップをかけて争ったが、ファクトリーDucatiに移籍した昨年の成績は振るわなかった。Ducatiではアラゴンでの表彰台獲得はあったものの、彼は今年からLCRホンダに移籍し、ホンダのファクトリーマシンを使用する。

 昨年末のヴァレンシアではまずバイクに慣れるだけという状態から一変して、今回のセパンテストでは本当のテストが始まる。彼はセパンテスト初日にトップのマルケスから1.5秒遅れの10位で、昨日の2日目のテストでは8位に順位を上げている。

カル・クラッチロー
「ブレーキングの改善が必要ですけど昨日よりは作業は進んでいます。ラップごとのばらつきが大きいのでそこを調整しないとダメですね。あるラップではスライドしたコーナーでも、次のラップではリーンも深くスロットルも開けているのにスライドしなかったりね。でも自分も最大限努力してますし、チームも自分が快適に走れるように最大限努力してくれています。着実に作業を進めていて、昨日より良いタイムが出ているので嬉しいですね。」

「HRCは素晴らしいバイクを作りましたよね。でもRC213Vを乗りこなすのは難しくて、今までに乗った他のどのMotoGPバイクよりも体力を必要とします。バイクに慣れてくれば変わってくると思うんですけどね。ヤマハのバイクとは完全に違います。2台ともほぼ同じスピードでトラックを走っているのに面白いですよね。ヤマハが50km/h速いところもあれば、ホンダが50km/h速いところもある。同じホンダライダーの走りを見るのもそうですけど、前に乗っていたヤマハのバイクを、他のライダーが操縦するのを見るのも奇妙な感じがしますね。」

「このバイクでコーナーに飛び込んでいく感覚は最高ですよ。同時に改善が必要な部分もありますけど。他のライダーに置いて行かれるポイントがあれば、そこを改善しないといけませんから…コーナー脱出時のリアグリップは他のバイクとは比較になりません。だからこそ、マルケスもダニも出来る限り早くバイクを起こしてスロットルを早めに開けているんだと思いますよ。他のライダーが100％スロットルを開けているところで、自分はまだ50％くらいしか開けられていないと感じます。」

「そういうマシンの特性は学んでいかないとね。でも、レプソルホンダの二人がやっていることを真似るのは難しいんですよ。一人は自分より20kgも体重が軽くて、もう一人は勝ちまくっていて、誰も彼がどうやってライディングしているかわからないんですからね。（笑）ドヴィヅィオーソやヴァレンティーノがやっていることを真似るようなものでもなくて、マルクとダニのデータを見て、どっちの方向に行こうかと決めるのは難しいです。例えばマルクはリヤブレーキを多様するし、ダニはその半分くらいしか使っていないですし。片方はバイクの向きをスライドさせて変えているし、片方はクリーンなラインで走行しているしね。結局は自分が快適に感じる乗り方を時間をかけて見つけるしかないと思います。」

「昨日も話しましたけど、新しいバイクは難しいですよ。ファクトリーホンダに乗れたからといって簡単に勝てるようにはならないですよ。マルクは物凄くクレバーだし、吸収スピードがものすごく早い。あんなライダーは他にいないですね。新しいメーカーのバイクに乗るのは難しいチャレンジだし、再スタートって感じですね。もっと周回しないといけないし、もっと時間をかけないといけません。現時点で競争力はあると感じていますし、自信もあります。でもまだリスクを冒した走りをしていないんですよ。自分はとにかく集中して走りこんでフィーリングを掴んでいくタイプなんでね。去年のDucatiの時のように、最初は速く、途中に自信を無くし、そしてまた自分のスタイルを確立して速さを取り戻したようにね。今回も同じようにシーズン開幕に向けて仕上げていきたいと思います。」

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