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★Ducati テスタストレッタDVTエンジンを発表

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色々と新しい技術を採用しながらもデスモドローミック機構(強制弁開放機構)を採用し続けるあたりが素敵ですねぇ。管理人としてはDucatiのアイコンでもあった乾式クラッチを末永く残して欲しいんですが。。

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Ducatiはイタリアのミラノで開催されるEICMAに先立ち1198ccの新型テスタストレッタエンジンを発表した。

  DuatiテスタストレッタDVTエンジンは、バイク用エンジンにおいて初めて吸気排気両方のカムシャフトに可変バルブを搭載したエンジンだ。DVT(デスモドローミック・バリアブル・タイミング)は最高の出力、スムーズなパワーデリバリー、低回転でのパワフルなトルク、燃費の向上を狙ったもの。

 

バイク用エンジンにおいて可変バルブタイミング機構自体は新しい技術では無く、カワサキのVVTなどが既に登場している。DVTはコンスタントに排気カムと吸気カムのタイミングを調整出来るという点で新しい。
これによって低回転時のオーバーラップを減らす事が可能で、スムーズなパワーデリバリーが可能となり、高回転時にはトルクとパフォーマンスの大幅なアップが可能となる。

 

DVTシステムはカムシャフトのタイミングを変化させるカムベルトプーリー(エクスターナルハウジング内部に取り付けられている)によってチャンバー内のオイルプレッシャーを変化させる。オイルプレッシャーが変化することによってバルブのタイミングが早くなったり遅くなったりするわけだ。

 

テスタストレッタDVTは9,500回転で160馬力を発生し、7500回転で45kgの最大トルクを発生する。3500回転で25kgのトルクを発生し、約36kgのトルクを5750回転から9500回転で発生する。こうした最大馬力とトルクのアップにも関わらず、テスタストレッタDVTエンジンは8%の燃費向上を達成している。

 

テスタストレッタDVTには燃料の完全燃焼を助けるデュアルスパーク機構が採用されており、(※1気筒にスパークプラグが2個)吸気バルブにダイレクトに燃料を噴射するためにフューエルインジェクターはインテークポートから位置を見直されている。これによって燃焼効率が劇的に向上しており、セカンダリーエアーシステムの助けもあって未燃焼ガスや炭化水素、一酸化炭素のレベルが減少している。


DucatiはどのモデルにテスタストレッタDVTエンジンが採用されるか明らかにしていないが、(※2015年型ムルティストラーダ1200に搭載されるというニュースが既に出てますね。)「このエンジンはあらゆるコンディションやロケーションで使用することが出来る。ユーザーフレンドリーでありながら常に最高パフォーマンス、安全性、最高のエキサイトメントを提供することが出来る。」としている。

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