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★MotoGP2014 シルバーストーンGP 予選後プレスカンファレンス全文翻訳

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決勝があと5分でスタートするというギリギリのタイミングになりましたが、予選後のインタビューです。マルケスとロレンゾのあわや接触という瞬間の質問は結構ピリピリしておりました。。

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ニック・ハリス
「今日の練習走行、予選はスリップを多発していたようで大変でしたね。」

マルク・マルケス
「予選はフロントタイヤの感触が悪かったですね。十分な熱を加える事が出来なかったと言うか。最初は攻めて走るのがちょっと怖かったんですけど序盤からプッシュはしていきました。良いリズムで明日をスタートする事が何よりも大事ですからね。今週はずっとバイクも自分も良いリズムを掴んでいます。バンプに対する調整も上手くいって、乗っていて安心出来る方向にセットアップすることが出来ました。明日はとにかく晴れて欲しいですね。もちろん良いレースをしたいし勝ちたいと思っています。」

 

ニック・ハリス
「今日は一番の低速コーナーで良くスリップしていましたね。」

マルケス
「ええ。今朝はそうですね。低速コーナーは攻めて走るときは、速度が遅いんで”もっと開けなきゃ!”と思って開けてしまうんですよね。練習ではフロントを失って転倒してしまいましたが、明日は低速コーナーは低速なんだということを心に止めて置かないとまた泣く羽目になってしまいますね。」

 

ニック・ハリス
シルバーストーンMotoGPにおいて素晴らしいサーキットですが、少しばかりバンピー(路面の凹凸が激しい)ですかね。」

マルケス
MotoGPマシンのパワーを全て発揮出来ますし楽しいサーキットですね。ただ、レースカレンダーの中では最もバンピーなサーキットですね。去年よりバンピーな気もします。ただコンデイションは皆一緒なので、バンプを克服するセットアップを作り上げることですね。」

 

ニック・ハリス
マルケス シーズン10回目のポール獲得おめでとうございました。さて次はDucatiのアンドレア・ドヴィツィオーゾ。段々とあなたをフロントローで見るのも珍しくなくなってきましたね。」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ
「そうですね。この順位も嬉しいですし、レースウィークを通してずっと調子が良いことも嬉しいです。セッションでは毎回上位走行が出来ましたからね。そして明日皆が決勝で使うミディアムタイヤで良いタイムが出せているのが良いですね。徐々にトップとの差が縮まってきたように感じます。1列目スタートはレースにおいては非常に重要です。序盤で離されずに付いていきたいですね。」

 

ニック・ハリス
「最近Ducatiは練習でも予選でもどんどんと順位を上げてきていますね。」

ドヴィツィオーゾ
「予選もレースペースにしてもタイムは良くなってきています。ただレース前半を通してそれを維持しないといけません。最近は良いタイムを出すのにかなりエネルギーを使わないといけないんですよ。それではダメです。ただ、古いタイヤで良いペースが、そう、今日は2位ペースで走行出来たのには少し驚きました。チームの頑張りのお陰ですね。明日20周に渡ってこのペースを維持するのは難しいとは思っています。でも、過去の数戦よりは明らかに良い調子だと言えます。」

 

ニック・ハリス
「ありがとうございました。次はファクトリーヤマハのロレンゾ。昨日話した時はフロントローは無理だろうと言っていましたが、良い結果となりましたね。」

ホルヘ・ロレンゾ
「昨日は本当に最悪の状態だったので1列目を獲得出来て本当に良かったと思います。ただチームと一緒にアクセラレーションや、バンプの吸収のセッテイングなどをかなり詰めてきたことは確かです。フロントのミディアムがまだ感触が良くないんですよ。ソフトタイヤに比べるとバンプの吸収に関しては良いんですけどね。だた明らかに昨日よりは良くなっているのでそれは良いことです。昨日このトラックでこのリヤタイヤは、ヤマハに合わないと言いましたが、今年のハードタイヤは昨年のノーマルタイヤと同じくらいのタイムしか出ませんね。本来はもう少し早く走れるはずなんですが。とはいえ、昨日よりは明らかに調子が良いのでフロントロースタートから良いレースをしたいと思います。」

 

ニック・ハリス
「明日のタイヤチョイスはどうなりそうですか?今日と同じでしょうか?天気によるとは思いますが。」

ロレンゾ
「明日は今日よりは暖かくなると思うんですよ。そうなるとタイヤにも良いんですけどね。WUPでもバンプを吸収するために追加で色々と試して見るつもりです。楽観的には考えていますよ。」

ニック・ハリス
「ホルヘ ありがとうございました。」

 

Q
マルケスに質問です。明日のレースはオースティンのような一方的なレースになると思いますか?また、あなた自身のスタートを改善すべきだと思いますか?」

マルケス
「もちろんです。なんとかしたいとは思っていますけど、一番大事な事はレースのリズムです。記録上は自分がいちばん良いペースですが、レースは何が起きるかわからないですからね。良いスタートを切れるようにしますが、大事なことは1周目でしっかりとタイヤを温めることとトップ集団にいることですね。出来ることならトップに立ってギャップを広げる走るをしたいと思います。」

 

Q
「今日のフリープラクティスでホルヘに追突しそうになっていましたが、あれは何故?」

マルケス
「自分が終盤にプッシュしている時にホルヘがスローダウンしていたんですよ。ホルヘがコーナーのイン側にいるのはわかったんですが、自分の通常の走行ラインと重なっていたんですよね。」

ロレンゾ
「あのコーナーの手間でミスをしたんで、リズムを取り戻す為に一旦スローダウンしたんですよ。あの位置だと他に退避する場所が無かったのでコーナーのイン側ギリギリを走行していたんです。そしたらマルクが後ろを通りすぎて。。彼は自分がいるのを直前2、3mまで気づいてなかったんじゃないかな。自分はスローダウンしている時に他のライダーのラインを塞がないようにとしていたんですけどね。」

 

Q
「明日の天候が良くなるようにと皆思っているわけですが、ホンダ、ヤマハDucatiの中でどのバイクが有利ということは有りますか?」

マルケス
「明日は今日よりは暖かくなると思いますが、自分は練習の前半の暖かかった時も今日のような天候の時も良いリズムで走行できました。ヤマハは今日よりも暖かいほうが有利かもしれませんね。自分はいかなる準備も出来てますよ。」

ドヴィツィオーゾ
「3車とも同じだとは思いますが、自分は暖かいほうが良いですね。ハードタイヤをフロントに履きたいのでね。リヤはどのバイクも限界だったと思いますね。皆スピンしまくってましたから。」

ロレンゾ
「自分はそれほど状況は変わらないと思ってます。確かに暖かいほうが良いですが、大きな違いはないでしょう。」

 

Q
「アンドレアに質問です。Ducatiを早く走らせるにはエネルギーがいるということでしたが、向きを変える事だとかブレーキングだとかにエネルギーが必要ということですか?」

ドヴィツィオーゾ
「バイクを曲げることですね。このバイクは曲がらないんで自分で曲げようと思って曲がらないと曲がっていかないんですよ。つまりバイクの上でリラックスして走行出来ないんです。ブレーキもアクセラレーションも向上している中で、曲がることに関してはそのままです。エネルギーをセーブして走るとしたら、確実に1秒は遅くなるでしょうね。」

 

Q
「関連した質問ですが、Ducatiを早く走らせるためにアナタ自身がフィットネスであったりトレーニングであったり気を使っていることはあるんでしょうか?」

ドヴィツィオーゾ
「もちろんトレーニングをしていますが、問題はそこでは無いんです。結局エネルギーを使うにしても集中力にしてもレースの全ての周回で100%の集中をするということは難しいわけで、バイクの上では基本的にリラックスしていないといけないんです。そういう意味では自分が思うような形でバイクを操れていないんです。もっとリラックスして早く走れる車体にするということは、丁度いま取り組んでいることでもあるんですよ。」

 

Q
マルケスに質問です。最終戦でMoto2とMotoGPクラスで走行するという噂もありますが、今日はスコット・レディングがRCV1000Rで素晴らしいタイムを出していましたね。アナタもRCV1000Rで最終戦を走ってみるというのは?」

マルケス
「いやいや、自分のバイクで走りたいですよ。(笑)違うバイクでは走りたくないですね」

 

Q
「ホルヘ、今日は昨日とくらべて何が違うんですか?昨日は全くダメだと話していましたが。。」

ロレンゾ
「通常のセッティングであればハードタイヤを使用すると思うんですが、今回は明らかに遅かったんです。ですからリヤでもっとグリップを引き出すようなセッティングを行う必要がありました。このセッティングによってターンがしやすくなりました。バイクは確実に昨年よりも良いですが、タイヤが良くないですね。問題は解決出来ていないですが、問題を避けるようなセッティングをすることが出来ましたね。」