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★スズキの2015年MotoGP体制、各サテライトチームの体制は今週〜夏休み終了前に公表の見通し

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asphaltandrubberに2015年シーズンに関する詳細な予想みたいな記事がありましたのでご紹介します。この記事はタグが忙しいですな。。

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デンマーク人の物理学者にして量子力学の父ニールス・ボーアは「予言は難しい。特に未来の事に関しては」と語っているが、MotoGPの2015年シーズンに関しても同様の事が言える。


我々(asphaltandrubber)が2015年シーズンのシートについての予想記事を書いた直ぐ後にワールドDucatiウィークの中でアンドレア・ドヴィツィオーゾ、カル・クラッチロー、アンドレア・イアンノーネのDucati残留が発表され、我々の予想は無に帰した。(asphaltandrubberはクラッチローとドヴィツィオーゾがスズキに移籍すると予想)

 

Ducatiライダーでスズキに移籍したライダーは一人としておらず、クラッチローに関してはサテライトホンダの噂も跡形も無くスズキは将来のプランの変更を余儀なくされたことだろう。もちろんこれはスズキだけに限った話ではなく、今回のDucatiの発表は他のチームの2015年の予想に関しても謎を呼ぶ展開となった。

 

そこで、現時点で我々が掴んでいる情報と、我々が考える予想をお伝えしようと思う。

 

そもそもは、アンドレア・ドヴィツィオーゾの契約更新がドミノ倒し、チェーンリアクションの発端となったと言える。

ドヴィツィオーゾは自身の契約を2年更新しDucatiで2016年まで走る事を明らかにした。ドヴィツィオーゾは今までスズキが最も欲しがっていたライダーであるが、スズキは別の道を模索することにしたという発表をこの後に行っている。

 

かなり信憑性の高いメディアであるスペインのSolomotoによると、スズキはアレイシ・エスパロガロとマーヴェリック・ヴィニャーレスの布陣で2015年シーズンを戦うとのこと。

アレイシ・エスパロガロは、もしもドヴィツィオーゾがDucatiを離れるとなった場合の代役として最有力視されていたライダーであるが、今現在はスズキにとって最も有力な候補の一人であると言える。

アレイシ・エスパロガロは今シーズンの前半で、オープンクラスヤマハのマシンで十分な戦闘力を発揮できることを証明しており、来シーズンに関してはシーズン開始からファクトリーシートでの参戦を強く希望している。

 

マーヴェリック・ヴィニャーレスに関してはしばらく前から噂にはなっていたが、どうやらかなり確実性の高い話のようだ。マーヴェリック・ヴィニャーレスはマルケスに取って代わるかもしれない才能として認知されている有力ライダーで、スズキはこのライダーに全幅の信頼を寄せて3年の契約を結んだとされている。彼は現在Moto2クラスを走行しているが、デビュー初年度にして現在のランキング3位と素晴らしい走りを披露している。

 

なお、将来的な動向として話題性があるのはスズキだけではない。少し前にアプリリアが2016年にMotoGPに帰ってくるというニュースをお伝えしたが、どうやらこれはPBMレーシングの枠を使用して2015年に早まる可能性が出てきている。

 

ドイツのウェブサイトSpeedweekによると、アプリリアはIODA Racingが使用しているRSV4にニューマチックバルブ、シームレスギアボックスを装備したアップデートバージョンでMotoGPに参戦するようだ。

アプリリアのチーフ、ロマーノ・アルベシアーノによるとアプリリアは既に共通ソフトウェア、ミシュランタイヤとなる2016年に備えてマシン開発を開始しており、ファクトリーライダーとしてはアルヴァロ・バウティスタの噂があり、彼が使用しているファクトリーのRCV213Vはスコット・レディングの手に渡るのではとされている。もう一人のライダーは現在スズキでワールドスーパーバイクを走行しているユージン・ラヴァティだ。

ただ、彼の場合はプラマックDucatiでの走行もあり得ると予想されている。

 

もし、アプリリアも2015年から参戦するとした場合、2015年は5つのファクトリーチームが走行する事になる。これはかなり歴史的な光景になるはずであり、ファクトリーシートのうち6つはスペイン人ライダーとなる予定だ。

 

ドルナはプレミアムクラスで走行するスペイン人ライダーを減らそうとしてきた歴史があるが、今までのところこの試みは成功していない。
最近のトップライダーはスペイン人ではないものの、FIM・CEVレプソル国際選手権はトップライダーを次々と生み出しており、現在はCEVのMoto3でタイトルを争っているフランス人のファビオ・クォータラーロに熱い視線が注がれている。

 

5つのファクトリーチームつまり10個のファクトリーシートがあるわけで、もしかするとこれは12、13にまで増える可能性はある。

テック3ヤマハで走行するポル・エスパロガロはファクトリーヤマハとの将来的なファクトリーシート確約の契約の上でテック3で参戦するわけであるし、別チームで完全なファクトリー体制で参戦するイアンノーネにしても同様だ。

 

もし可能であればDucatiはすぐにでもDucatiファクトリーで3台のファクトリーマシンを走行させるだろうが、現行のルールではファクトリーチームのシートは2つまで、サテライトチームも同様に2つのシートまでという条件がある。

そしてルールの中には、もしサテライトチームのライダーがファクトリーオプションのルールの元で参戦する場合、ファクトリーはサテライトチームに完全にファクトリーチームと同様の待遇を提供することという内容も含まれている。

 

現状イアンノーネはファクトリーオプションでGP14、ヨニー・ヘルナンデスはオープンクラスのルールでGP13で参戦している。ヨニー・ヘルナンデスの動向はまだハッキリしないものの、来年のDucatiプラマックへの支援体制も今年とほぼ同様になる予定だ。

 

将来的なエスパロガロ兄弟の動向はハッキリしないものの、サテライト参戦のライダーで唯一ハッキリしているのは、アルヴァロ・バウティスタに変わってRCV213Vを操縦する事になりそうなスコット・レディングで、彼の場合は契約事項にそもそもこの内容が含まれている。

 

その他のサテライトチームに関してはMoto3からステップアップしてジャック・ミラーがLCRチームで走行するとか、ジョナス・フォルガーが2015年にテック3から出走することを否定したりであるとか、色々な噂が飛び交っている。

 

スズキからの正式な発表が待たれるところであるが、おそらく発表は今週内と予想されている。アプリリアの正式な参戦時期に関する発表はもうしばらくかかるであろう。

 

ステファン・ブラドルとブラッドリー・スミスの行方も、今シーズン限りでアレイシ・エスパロガロとコーリン・エドワーズを失うフォワードチームにしてもどうなるかは時間がかかるだろう。

いずれにしてもこうした一連の発表は夏休み終了前には発表される見通しだ。