気になるバイクニュース。

世界のバイクニュース、MotoGP最新情報、各メーカーの新車情報などを紹介しているブログメディアです。

★MotoGP2014 ザクセンリンクGP 決勝後プレスカンファレンス全文インタビュー翻訳

Sponsored Link

さて、恒例の決勝後プレスカンファレンス全文インタビュー翻訳です。

f:id:teletele916:20140714144015p:plain

ニック・ハリス

「それではまず最初に決勝レースでのファーステストラップを記録したマルケス選手の表彰からお願いします。」

「それでは9戦9勝のマルケス選手、金曜の練習走行では転倒もあり、決勝のスタートはピットスタートという中での優勝でした。」

 

f:id:teletele916:20140714144223p:plain

マルク・マルケス
「転倒してしまった金曜日に関しては良い事がありませんでしたが、その後の調子はパーフェクトで、全てが上手く行きました。レースのスタートは大変でしたね。トラックはかなり速く乾いていく感じでしたので、アッセンのような形になるかと思っていたんです。最初はレインでスリックに交換するような。ブラドルもスリックを履いていましたし。ただ、自分が考えていたのはチャンピオンシップポイントにおいて争っているヴァレンティーノとダニの戦略をコピーすることでした。2人ともレインタイヤでスタートしピットインしてスリックに交換していたので、それをコピーしたんです。レーススタート直後は非常に危険な状況でしたので、状況を把握してコントロールすることに力を注ぎました。その後は完全にドライになったのでFP4やウォームアップのような形で走ることが出来ました。」

 

ニック・ハリス
ピットスタートの一幕はスーパーマーケットの開店にラッシュするお客のような感じたね。」

 

マルケス
「そうですね。まるでモトクロスのスタートみたいに皆が肘を突き合わせてって感じでした。ただこういった種のバイクだとカーボンブレーキが冷えていると効きませんから、第一コーナーは危ないですよね。TV画面で見ると変な感じだったでしょうが、走っている側からすると面白かったですね。」

 ニック・ハリス

「開幕戦のカタールではあなたは足の骨が折れていたわけですけど、それを考えると前半9戦のこの成績は驚くべき結果ですよね。」

 

マルケス
「開幕から9戦、シーズン前半をこういった形で追えることが出来たのは素晴らしいと思います。毎回日曜日にこうしてトップでレースを追えることが出来ているというのはただただ嬉しいですね。この結果はやはりチームのおかげだと思います。最高の形で夏休みに入ることが出来ますね。」

 

ニック・ハリス
「夏休み前にブルノで3日間のテストがありますよね。」

 

マルケス
「確かにブルノのテストがあるから夏休みはちょっと短いですね。そこで色々なセットアップを見つけたり、新しい発見があるはずなんで重要なんですよね。その後最低1週間ほど完全に自由な時間があって、インディアナポリスに向かいます。」

 

ニック・ハリス
「ありがとうございます。それでは次にダニ・ペドロサ。今日は2位でした。マルケスを追い回していましたね。ギャップもコンスタントなものでした。」

 

f:id:teletele916:20140714144245p:plain

ダニ・ペドロサ
「今日は確かに最初が大変でしたね。時間が無い中でどういったマシンセットアップ、タイヤで行くのかを決めなけれなならなかったわけですからね。最終的には皆同じようにピットスタートとなりましたが、本来はブラドルのようの最初からスリックでのスタートが望ましかったですね。結果としては非常に良い走りが出来ましたし、コンスタントに良いラップを刻むことが出来ました。ブラドルをパスするのがマルケスより遅れたのがありますが、全体的にマルケスのほうが0.1秒ほど早かったですね。今週は2回転倒してしまいましたが、マシンをしっかりとセットアップしてくれたチームに感謝したいですね。」

 

ニック・ハリス
「ここまでのシーズン前半の結果はかなり喜ばしいものではありませんか?」

 

ペドロサ
「もう少し良い結果を出せたとも思いますが悪くはないですね。これからブルノテストがあるので、その中でまた良い走りが出来るようにしていきたいと思います。次のインディアナポリスもタフなレースになると思いますが、ブルノテストの後なのである程度の準備運動が出来た状態で挑めると思います。」

 

ニック・ハリス
「ダニありがとうございました。チャンピオンシップで2位、ここザクセンリンクで2位となったペドロサ選手でした。次に3位のモヴィスタヤマハのロレンゾ選手。遂に表彰台に帰ってきましたね。今日のレースは雨やピットスタートなど、色々と難しい内容でしたね。」

 

f:id:teletele916:20140714144303p:plain

ホルヘ・ロレンゾ
「Moto2の決勝の後に雨が降ってくるのが見えた時がっかりしました。しっかりと晴れるレースを期待していたものですから。そういったコンディションの中でマルケスについて行く、もしくはマルケスやダニと争えるレースをしたかったですから。結局あの状況の中で皆ピットスタートを選び、密集した中でのピットスタートになりましたね。」

 

「今日はニュータイヤでの自信が無くてね。タイヤも2周目までは温まらなかったですし、最終コーナー手前のコーナーがまだ濡れていたので慎重に走りました。後半晴れてきて全力で走り、マルケスやダニとほぼ同じペースで走行していましたが、最終コーナー手前のコーナーで自信が無かったので、その分彼らよりも0.1〜0.2秒遅いタイムでの周回となりました。体調的には非常に良くてフィジカルトレーナーのお陰で自信を持って走行できました。今後の展望に関して楽観的に考えられるようになりました。」

 

ニック・ハリス
「昨年は圧倒的な強さで君臨していましたが、これまでの前半9戦はかなり大変だったと思います。」

 

ロレンゾ
「そうですね。ただ、けして1人で戦っているわけではありません。ヤマハもどんどんマシンを改善してくれています。あと0.1秒、0.2秒の世界だと思っています。」

 

ニック・ハリス
「ホルヘありがとうございました。それでは他に質問がある方はどうぞ。」

 


Q
「今年のタイトルもそろそろ見えてきていると思いますが、何か特別なお祝いをする予定はあるんですか?」

マルケス
「まだそこまでは考えていないですね。アラゴンで決める事ができれば家族も皆見に来てくれるだろうとは思っていますが、いずれは優勝以外の結果になるとは考えています。大事な事はチャンピオンシップの中でのポイント差を維持していくことですね。」

 

Q
「今日のレース後はいつものようにチームの中にジャンプして突っ込んで行くときの高さが足りなかったですよね。今も何か食べてますが、今日のレースはかなり体力を消耗したんですか?」

マルケス
「そうですね。今週はあまり元気が無いかもしれません。水曜日に熱が出て抗生物質を飲んでいたんです。抗生物質を飲んだ後って疲れた感じになると思うんですが今日のレース前もそんな感じでした。ただバイクに乗ると全てを忘れることができるので100%の力でプッシュして行きました。」

 

Q
「今日のスタートはピットレーンが混みあった中でのスタートとなりましたが、ああいった危険な状況を考えると将来的にはレギュレーションの変更が必要だと思いますか?」

マルケス
「今日みたいなことはなかなか起きないとは思いますが、ピットレーンの終わりでグリッドを形成するなど、レースディレクションと何かしら相談したほうが良いかもしれませんね。というのもこういう形だと予選の結果が何の意味も持たず、ただ速くピットに入ってマシンを交換して、良いスタート位置をとるという形になってしまっていて危険なんです。」

ペドロサ
マルケスが言ったように確かに今の形だと予選の意味がありませんね。今日は自分は2位スタートのはずでしたが、こうした形でのピットレーンからのスタートだとね。。数年前にこうした事がありましたが、今回はこういう結果だったということですが。」

ロレンゾ
「カーボンディスクに新品のスリックタイヤという組み合わせで、狭いピットレーンからのスタートとなると危険ですよね。何らかの変更が必要だと思いますね」

 

Q
「開幕からの9戦9勝という素晴らしい結果ですが、孫などにもこうした結果を自慢を持って語り継いでいくことが出来ると思いますが、今の成績だけで満足ですか?」

マルケス
「うーん。そういう事を語れるというのは素晴らしいと思いますが、まだ先の事なのでなんとも言えませんね。」