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★ベルトドライブのバイクが少ないのは何故?

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海外の整備ネタ帳みたいなサイトにベルトドライブについて「なぜ多くのバイクに採用されていないのか?」ということ書かれていました。
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筆者はヤマハのシャフトドライブのFJRに長らく乗っているがチェーン駆動が恋しくなったことは無い。それに伴う張りの調整、掃除、潤滑、交換、バイクのチェーン周りの掃除の手間を考えると、あまりにも面倒だからだ。
 
しかしベルトドライブの場合も、掃除や調整の手間がかからないと思うが、なぜ多くのバイクに採用されていないのだろうか?不思議に思って専門家に聞いてみた。
 
「ご指摘の通り、ベルトドライブにはメンテナンスの上での手間や維持費という面で大きなメリットがあります。しかしチェーンとは異なり、ベルトドライブの場合、大きな遠心力がかかるとベルト自体が大きくたわみ、ベルトとスプロケットの噛み合わせの部分でスリップを起こす事あります。これを完全に避けるには、フロントスプロケットとスイングアームピボットを同軸上に配置するしかありません。ドライブラインのテンションによってアクセルオン時のリヤエンドのスクワットを防ぐわけです。」(※管理人注 通常はフロントスプロケットの軸とスイングアームピボットは別軸なので、スイングアームの上下動とアクセルon/offでチェーン上下のテンションが変化します。)
 
「こうした理由から、ベルトドライブはリヤサスペンションの稼働範囲が限定されたモデルや、ベルトテンショナーが装備されたモデルにしか採用されていません。チェーンの場合は素材自体の強度が高いので、こうした問題は発生しないわけです。」