★MotoGP2014 カタール ロレンゾ「オープン機優遇も問題だが、ブリヂストンのタイヤの安全性に問題あり」
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フリー走行3回目の後で、総合7位にとどまっているロレンゾ選手ですが、オープン機の燃料、ソフトタイヤという優遇、ブリヂストンのミディアム、ハードタイヤのパフォーマンスへの不満、自身への不満がおり混ざって、非常に機嫌悪そうです。。
カタールのフリー走行3回目を終えて、ホルヘ・ロレンゾは「今回のレギュレーションはオープンクラスに有利なように偏り過ぎている。」と語った。
3回目のフリー走行を終えた段階で上位4選手のうち3選手がオープンクラスであり、これはより多くの燃料とソフトコンパウンドのタイヤを使用出来る事に起因すると考えられる。
フリー走行総合1位のアレイシ・エスパロガロは、ファクトリーヤマハの型落ちのエンジンとシャーシ、スイングアームをオープンソフトウェアで走らせているにも関わらず、ファクトリークラスのヤマハよりも1秒近くも速い。
「1、2ヶ月前にも話しましたけど、オープンクラスのバイクはあまりにも多くのアドバンテージを与えられていると思いますよ。将来的にファンがもっと楽しめるようにするためにも、何らかのルールの変更が必要なんじゃないでしょうか。」
「彼らはソフトタイヤを使用するなどして、0.5秒以上のアドバンテージを持っていますが、僕達が心配しているのは彼らのレースペースです。」
「アレイシとイアンノーネは自分たちと同様のタイヤで走ったとしても、僕らよりも速いんじゃないでしょうかね。そしてこれは決勝レースにおいて非常に苦戦するでしょうし、そして同時に理解しがたいことです。」
「より多くの燃料を積んでいるとコーナーで有利になるかもしれないし(※管理人注 なぜなのかは不明) ファクトリーチームはそれこそ何億という資金をつぎ込んでこの場所にいるわけですが、それがファクトリーよりもずっと少ない資金でレースをしているオープンクラスのチームに歯が立たないんです。これは僕らにもファンにとっても理解しがたいことですよ。」
「でも、アレイシからそういったオープン機のメリットを取り上げて欲しいわけじゃない。多くのライダーがオープンクラスで走っていて、彼がその中で最速というだけです。でも何度も言いますが、やはりオープンクラスは多くのアドバンテージを与えられすぎてますよ。」
MotoGPのオープンクラスのレギュレーションにおいては、オープンソフトウェアを使用するチーム、そして全く勝てないDUCATIは、2016年に全チームがオープンソフトウェア使用して走行するようになるまでは、このルールの元に走行する。
過去ロサイルで2度勝っているロレンゾのオープン機に対する不安は、ブリヂストンが開発した耐熱性の高いリヤタイヤのグリップ不足と相まって、フリープラクティス3回目を終えてもかろうじて10位以内にとどまるに終わった彼自信の成績に現れている。(※ロレンゾは総合7番手の成績で、トップのアレイシ・エスパロガロから0.722秒落ち。)
彼はタイヤのグリップ不足による危険性を訴えており、同じくヤマハで走るポル・エスパロガロとブラッドリー・スミスの転倒が、これを象徴している。
「自分自身のリザルトにもがっかりしていますが、とにかくタイヤのグリップ不足に非常に危険性を感じています。ポル・エスパロガロとブラッドリー・スミスの転倒時のビデオは見ていませんが、この手のバイクでのハイサイドは非常に危険なんですよ。」
「パフォーマンスは重要で去年のタイヤより今年のタイヤはパフォーマンスが低い事に不満はありますが、それよりも安全性のほうが問題です。今日の走行は凄く危険な走行で、今までここまでリスクを犯して走ったことは無いくらいに危険でした。ですから、他のライダーやブリヂストンとも協力しながら何か他の解決策がないか動いてみるつもりです。」
以前Crash.netが、「ブリヂストンについて何を望むか?」と聞いたところ、彼は「いくつかのバイクにだけ有利なタイヤではなく、グリッドにつく全員にとって有利なタイヤを作って欲しい。」と語っていた。
「ホンダ、ヤマハ、DUCATI、そして他のメーカー、チームが喜ぶような、良いグリップとフィーリングと安全性を保ったタイヤを供給して欲しい。これが最高の解決策で、他のライダーやブリヂストンとも協力しながら、今の状況を変えていきたいと思います。」
「他のライダーとはそれほど話す時間を持てていないけど、ヴァレンティーノやペドロサも同じように思っているんじゃないかな。ホンダなどヤマハほどコーナースピードが無いバイクにとっては幾分マシなのかもしれないけど、去年と同じパフォーマンスを発揮出来ていないということは間違いないと思いますよ。」