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★MotoGP スズキ2015年はオープンクラスでの参戦もあり?

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DUCATIがオープン機で参戦する事になったという事実は、スズキにとって2015年をどういった体制で参戦するかということを考えなおさせる機会になったのでは?という記事がMCNから出ています。

そして、それは同時にホンダとヤマハにも影響を及ぼす。。と。

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3週間前にファクトリーオプションの独自ソフトウェア開発という形での2015年参戦を宣言したスズキですが、オープン機で参戦するという可能性を捨てたわけでは無いようです。

 

スズキのボスであるブリビオ氏は、DUCATIがオープン機にスイッチして、(テストにおいては良い結果を残し)4L多い燃料と使用可能エンジンの増加、よりソフトなタイヤを使えるというメリットを得ている事にたいし、ホンダとヤマハの両メーカーが、オープンカテゴリーをより真剣に検討しているだろうと予想しています。

 

ホンダとヤマハは、オープン機でのエントリーではドルナが提供するMagneti Marelliのソフトウェアを標準として使わなければいけないということで、オープン機での参戦に興味は無いとしています。

独自の複雑なソフトウェアによるトラクションコントロールやアンチウイリーなどの技術の開発が出来なくなる、そのソフトウェアが使えなくなるというのが、彼らがオープン機での参戦は無いとする理由とのこと。

 

スズキはオープン機のGP14の性能と戦績を2015年の参戦にかけて注意深く見ていくでしょうが、ドルナが「早ければ2017年シーズンのmotoGPから、全メーカーオープン機での開催をすることを望んでいる。」ということを公言しているのもあり、ブリビオ氏は全メーカーがオープンクラスに移行していくのは早まるのでは無いかと予想しています。

 

DUCATIがここまで早くオープン機での参戦体制に移行するのは予想外でした。スズキは独自ソフトウェア開発によるファクトリー参戦を検討しているが、オープン機での参戦もあり得るということを検討しなくてはいけません。」

 

「我々は今年、オープンクラスの各車両がファクトリー車両に比べてどういったレベルにあるのかを、開幕戦からしっかりと評価できる立場にあるが、これは同時にホンダ(HRC)とヤマハも、オープンクラスで参戦するべきなのか否か?を、しっかりと考えていかねばならないという意味を持っている。」

 

「2015年スズキは、ファクトリーでもオープンでもどちらの体制でも参戦出来ると思うが、これは同時にホンダにもヤマハにも言えることだ。この問題は今シーズン引き続き注視していくが、どのメーカーも同じレギュレーションのもとに参加出来るというのは、凄くポジティブで可能性を感じることだと思っている。」

 

スズキは以前、「三菱製の独自ソフトウェアの開発が出来なくなるからオープン機は無い!」という姿勢でしたが、今回のフィリップアイランドBSタイヤテストのDUCATIのタイムなどを見て、考えを改めたのかもしれません。

 

以前は、ドルナにホンダ、ヤマハ、スズキの国産3メーカーが団結して、「全車両オープン機での参戦はソフトウェア開発が出来ないから嫌だ!」と一枚板だったわけですが、ソフトウェア開発にかかる莫大な開発費用を考えると、ドルナから提供される共通ソフトウェアの元に開発をするほうが圧倒的に安上がりなわけですし、それで良いパフォーマンスが出れば、スズキとしては御の字であるわけです。

 

ドルナ側が将来的には全機オープン機でmotoGPを開催すると言っているわけですし、早め早めからドルナが提供するソフトウェアで開発を進めたほうが有利なのは一目瞭然です。

エンターテインメントとして捉えると、いろんなメーカーが入り混じって最後まで団子で進んだほうがレースも面白いですし、個人的には表彰台でスズキを見られる確率が上がりそうな気がする。ので大歓迎ですw

 

(情報元 MCN